平成24年度登録

浮島(沼津市)
知事顕彰 平成26年度 知事顕彰受賞
浮島のかいぼり調査
かいぼり調査では川の「今」がわかります

浮島ひまわりランド

浮島地区センターから南へ200m離れた位置にある浮島ひまわりランドは、隣接する2箇所の休耕田を埋め立て、地域住民によって整備されました。
地域の家庭で苗を観察しながら育て、6月初旬に植栽し、7月中・下旬に開花します。満開のひまわりと富士山の遠望を楽しむことができ、多くの方がカメラを持参して集まります。ひまわり写真撮影会やコンサート等のイベントも開催されますので、日程は浮島地区センター(055-968-1322)へお問い合わせください。ひまわりや浮島の景観・行事を撮影した写真コンテストも開催しており、応募作品は浮島コミュニティまつりに展示されるとともに、受賞作品はまつりの中で表彰されます。
ひまわり開花後は、種を採取し、秋に搾油してひまわり油を精製します。これを使ってコミュニティまつりでさつま揚げなどの試食も提供されています。冬から春にかけては菜の花が栽培され、1年を通じた景観形成を図っています。


浮島の農業体験
皆で並んで手植えに挑戦!

古城の湧水活用イベント

浮島地区には、愛鷹山の麓を走る県道(通称根方街道)沿いに多くの湧水箇所が点在し、生活用水や水田の水源として活用されてきました。また、地区内には戦国時代の武将北条早雲が伊豆攻めの旗上げをした古城「興国寺城址」があり、発掘や整備が進められています。その城内にも自噴する湧水井戸があり、古城の歴史遺産と農業資源である湧水を守り育てる活動として、水路を整備しました。春には「興国寺城跡で遊ぼう」と題し、地産の煎茶や抹茶の試飲と焼き芋のイベントを開催し、たくさんの方が参加します。


浮島のヒマワリ畑
天気が良い日は富士山とヒマワリが見えます

貴重な生態系を子どもの世代に

浮島地区の水田地帯は、かつて狩野川と富士川の砂嘴(さし)によって海水が囲い取り込まれた地形で、江戸時代には浮島沼や広沼と呼ばれる湿地帯が広がっていました。放水路整備などで深田は徐々に解消されてきましたが、今でも貴重な湿性植物「ノウルシ」が自生しています。
浮島地区では、水田の美しい景観を保持するため、「一社一村しずおか運動」による企業からの協力を得ながら、休耕田の草刈り等、生態系と景観の維持に努めています。また、子どもクラブを組織し、自然観察会、ひまわりの植え付け、トンボ採り合戦、野鳥観察、野草を食べる会、もちつき大会など年間を通じた野外活動を行いながら、浮島の自然と農業を活かした子育てで、貴重な生態系の恵みを子どもたちに伝えています。とりわけ、夏の終わりの夕刻に、水田の芦原にねぐらを求めて数万羽のツバメが大空を群舞する「ツバメのねぐら入り観察会」は、子どもたちの心にふるさとを刻み込みます。


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