平成24年度登録
見渡す限りの大茶園から望む富士山
明治時代に開拓された牧之原台地の菅山原。
現在では大井川から100m以上の高さをくみ上げた水を使い、大切に育てられた美しい緑の大茶園が広がっています。のんびり歩いて散策しながら、茶畑越しに富士山や伊豆半島、海を望む場所を見つけることもできます。菅山原の茶畑を育む水は、高低差100mの高さを大井川から汲み上げて、用水機場から各畑に行き渡るように整備されています。茶畑を潤すために3月から4月頃、スプリンクラーで散水しますので、天気の良い日は茶畑にかかる小さな虹を見つけることができるかも知れません。
この茶所静岡らしい景観を残すために、協力し合い、地域一丸となって、茶畑の保存に力を入れています。皆さんが急須に入れて飲んだ一杯のお茶も、この風景を守る力になります。
伝統のお茶
菅山原地域では、美味しいお茶を作るために、年間を通して水や温度、土の管理などを丁寧に行い、大切に育てています。4月から5月に一番茶の収穫をします。JAハイナン独自の基準をクリアした茶葉は、静岡食セレクション認定を受けているブランド茶「望」として販売されています。散策をしていると、小さな農産物の無人販売所やお茶の直売をしているところもあります。
環境美化活動にも力を入れています
国道473号バイパス菅山インターチェンジから県道242号線に向かい、油田の里公園入口を過ぎた先の右手にきれいな花壇があります。季節の花がここを訪れる人、住まう人の目を楽しませてくれます。茶農家以外の人も協力し、ゴミ拾いなどの活動を行っています。農業用貯水池の清掃、花壇の管理など、地域全体で環境美化活動に力を入れています。次代を担う子供達にも、学習を通して水源のない台地の菅山原での水の大切さなどを伝えています。