平成25年度登録

韮山金谷(伊豆の国市)
連合奨励賞 平成27年度 連合奨励賞受賞
幻想的な灯りが揺らめきます
幻想的な灯りが揺らめきます

歴史遺産を残す農村環境

世界文化遺産富士山を望む水田地帯の金谷地区は昔ながらの里山の風景が見られ、地域の人々と多くのボランティアにより景観保全に取り組んでいます。神奈川県内で竹林整備等の活動を行うNPO法人「日本の竹ファンクラブ」と、地元団体である韮山金谷の里夢くらぶが協働活動を開始し、主に放置竹林の伐採・整備活動を行います。
間伐する際に発生した竹材を活用して竹灯籠を製作、約4000本の灯籠で江川邸内の竹林、中庭や池をライトアップする韮山竹灯籠まつりを毎年開催。イベントでは、尺八、オカリナ、ハーモニカのコンサートや合唱、竹のオブジェの展示、竹製品やカッポ酒(竹徳利の熱燗)等の販売などが行われ、来場者に竹の素晴らしさと竹林の保護をPRしています。
竹林ボランティアも随時募集中ですので関心のある方はお気軽にご参加ください。


時代劇の撮影にも使われる江川邸
時代劇の撮影にも使われる江川邸

悠久の時と歴史ロマンを感じさせる史跡

邑が誇る国の重要文化財である江川邸は、平成25年9月に世界遺産国内推薦資産に決定した韮山反射炉を造った江川坦庵の住居として、江戸の佇まいを残しています。
江川邸に近接する、ため池「城池」を囲む城池親水公園は、野鳥や魚類の宝庫となっており、地域住民の憩いの場となっています。
さらに、平清盛の継母池禅尼の命乞いによって一命をとりとめ、韮山へ流罪になった源頼朝が、14歳から34歳の旗揚げまでを過ごした蛭ケ小島など、数々の史跡を訪れることができます。


韮山反射炉
韮山反射炉

韮山反射炉

韮山反射炉は、代官江川坦庵が手がけ、後を継いだその子英敏により完成しました。反射炉とは、金属を溶かし大砲を鋳造する炉であり、現存する唯一の稼働した反射炉として、平成25年9月20日に世界遺産国内推薦資産に決定しました。

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