平成24年度登録

中(賀茂郡西伊豆町)
西伊豆町中のアロエの花
温暖な気候の下で咲くアロエの花

ハウスの中では愛らしいキンギョソウ

西伊豆町中地区のビニールハウスの中では、カーネーションやキンギョソウが栽培され、地域の特産品の一つになっています。キンギョソウは愛らしいフリルの様な花弁に、白・ピンク・紫など色とりどりで、花の少ない冬に全国に向けて出荷の最盛期を迎えます。
アロエの栽培も盛んで、12月頃にはオレンジ色の花が目を楽しませてくれます。冬でも温暖な西伊豆町ならではの風景が広がっています。


西伊豆町中地区の田園風景
ふるさとの美しい田園風景を守り継いでいます

昔ながらの美しい田園地帯を目指して

西伊豆町の地形は、山から続く傾斜地が海まで迫る地域が多い中、町内では珍しく比較的平坦な中地区は、貴重な水田地帯です。この水田地帯の水がめでもある、明治時代に作られた約2kmの用水路「大堰」があります。かつては大堰を管理することを目的に、「大堰組合」が組織されていました。高齢化や後継者不足等のため、平成18年頃に組合が解散したところ、管理が行き届かず、仁科川から流れ込む土砂などで水路の水質が悪化していきました。
貴重な水田風景を守るため、有志で平成24年5月に組織を復活し、現在では大堰水系を利用する耕作者・地域住民だけでなく、近隣地域の住民も協力し環境美化にも力を入れています。水路に溜まった泥を取り除いたり土用干しの作業など、昔ながらの美しい田園地帯を維持し次世代に残す活動に取り組んでいます。


駒形神社の神楽
古から続く厳かな御神楽

歴史・芸術・温泉・自然を満喫できます

中地区にある樹齢数百年を数える2本のビャクシンに守られている駒形神社。江戸時代唯一の輸送手段だった馬力馬、農耕馬の霊を祀っています。現在では農業の神様として親しまれ、毎年2月11日と11月2、3日には神楽が五穀豊穣を祈って奉納されます。獅子頭を2人で1頭をかつぎ「サガハリの舞」や鈴と幣束を持って1人で舞う「鈴の舞」など、古くから続く厳かな神事です。西伊豆町無形民俗文化財に指定されています。詳しくは西伊豆町のホームページをご覧下さい。
駒形神社から歩いてすぐの東福寺には大正時代に描かれた「五百羅漢」や、仁科川沿いの町営日帰り温泉施設「せせらぎの湯」、海へも2kmほどなど、見所・湯処が色々あります。のんびり中地区を散策してみませんか。

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