平成29年度登録

いまい保全の会(袋井市)
農地の保全管理活動

良質な米作りが行われている水田地帯

本地域は、二級河川太田川の中流域に広がる水田地帯で、昭和40~50年代の土地改良事業により用排分離された圃場で良質な米作りが営まれてきました。地区内は、集落単位の農家が組織されており、用水管理や地域住民全体による水路の泥上げなど協働活動が根付いており、農業用排水路には貴重な水生生物が見られます。


田んぼの楽校

地域の子供たちに食の大切さを伝える「田んぼの楽校」

地域では、水田環境の維持と食の大切さについて地域を担う子供たちに教えるため、「田んぼの楽校」という食育活動を行っています。これは、地元の小学校と連携して15年続く恒例行事となっています。小学校の半数の生徒が毎年この活動に関わっており、2年生は野菜、3年生は大豆、5年生は米づくりに挑戦します。肥料散布から種まき、収穫に至るまで一連の作業を体験し、秋には収穫祭も開催しています。また、同楽校では毎年年末にしめ縄づくりを行うなど、農業体験だけでなく農村文化の伝承を通じて地域の絆を強くする取り組みが行われています。


フルティカトマト栽培

遊休農地や空き温室の活用

本地域では、専業農家による遊休農地や空き温室の活用が進み、専業農家の規模拡大が図られています。温室では、メロンや糖度が高く食感の良いフルティカトマトが栽培されており、複合経営が推進されています。

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