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平成29年度 知事顕彰受賞邑(3邑)
- 市町
- 静岡市清水区
- 邑の概要
- 清水区西里は、地区全域が森林公園となっており、豊かな自然が残る地域である。「NPO法人複合力」による新たな取組で、地産商品(ジェラード)の開発や、古民家を活用した都市住民との交流にも積極的に取り組んでいる。地区内では、高品質な茶が生産され、若い世代も参加して茶葉の製造や販売を行っている。
- 評価点
- 地区全域が森林公園に指定され、また山・川・水田・茶園に囲まれた農村の原風景が維持されている。美農里プロジェクトによる協働活動や、森林公園施設を活用した地域住民による活動と併せ、新住民を加えたNPO団体による都市交流等に多彩な活動が積極的に取り組まれている。地域農産物を活用した直売、加工活動に先進的に取り組むとともに、NPO団体による、直売ショップ、商品開発、古民家宿泊運営などが着実に取り組まれている。
- 市町
- 静岡市葵区
- 邑の概要
- 標高720mの山間地域で、地域内に広がる茶園と集落の景観は「天空の茶園」、「静岡のマチュピチュ」とも称される。平成19年度から始まった「静岡大学農学部」との「一社一村しずおか運動」による協働活動は、茶畑等の管理作業の「協働」のみならず、地域の課題解決への知恵出しの「協働」になっている。茶、しいたけ栽培等の主要産物のほか、近年では高冷地という地理条件を活かし、静岡大学と連携してトマト栽培にも着手している。
- 評価点
- 「天空の茶園」、「静岡のマチュピチュ」とも称されるほど管理の行き届いた美しい景観が維持されている。「一社一村しずおか運動」による、地域住民と静岡大学との協働は、密度の高い連携を継続し、着実に成果を上げている。茶やしいたけなどの生産だけでなく、バーベキューやしいたけ狩り、流しそうめんなどの体験の提供にも取り組んでいる。
- 市町
- 掛川市
- 邑の概要
- 県営農地総合開発整備事業により、茶園区画整理や水田ほ場整備等が実施され、県内有数の茶産地であるとともに、茶草場農法の実践地である。地域塾が中心となって、地域住民と農家が協力して遊休農地にサツマイモやそば等の栽培を実施している。また、「道の駅」を最大限に活用し、生産と販売の一貫した戦略により収益性の高い農業が展開されている。
- 評価点
- 茶園区画整理などにより農地整備・集約化が図られ、良好な生産環境が実現している。世界農業遺産茶草場農法による茶栽培にも取り組み、地域塾の活動を通じて遊休地の流動化や若手農家の誕生、新規作物導入など成果が見られる。基盤整備と併せ、非農用地創設により道の駅(農産物直売所)が設置され、生産と販売が一体化した持続可能な邑のモデルとなっている。