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平成25年度 知事顕彰邑(4邑)
- 市町
- 富士宮市
- 邑の概要
- 世界文化遺産に登録された富士山を背景に、保全・整備された田園地帯に石積みで作られた棚田が点在し、芝川を源流にした清き水が田畑を潤している。
近年、地域イベントが充実するとともに情報発信の体制強化が図られている。
- 評価点
- ・富士山を背景とした農村景観が見られるほか、人と自然の関わりのある里山再生の取組が評価できる。
・邑連携等をテーマとした中学生の取組など、邑登録を契機としての次世代につながる取組が活発化しており農村社会の継承が期待できる。
- 市町
- 静岡市清水区
- 邑の概要
- 大区画のみかん園と、その中を貫く近代的な土木構造物の新東名が、独特の農村景観を形成している。農地の大規模化により後継者も多く育っている。
近年はミカンオーナー制やウォーキングイベント等による都市農村交流が盛んである。
- 評価点
- ・みかん山、茶畑、新東名によって形成された空間が新たな静岡の力強い農業景観となっている。
・邑登録を契機として、リピーターを増やす工夫により、みかん狩り来園者、みかんオーナーが増加している点が評価できる。
・交流が期待できる営農環境は将来性十分であり、規模拡大志向の農家が多く後継者が増加している。
- 市町
- 静岡市葵区
- 邑の概要
- 藁科川の中上流部に位置し、清流と豊かな緑に恵まれた農山村である。消えつつある棚田の保全に取り組み、新たにレモンの里づくりを目指した活動を展開している。
NPO法人を中心として過疎地有償運送やデイサービス等地域内の活性化に取り組む一方、一社一村運動による交流を活かし環境保全に取り組んでいる。
- 評価点
- ・継承された茶園に加え、再生された棚田、新たにレモンの景観が加わった。
・「里の駅」の活動から経済面での安定化を図り、その収益や地域の社会力を活用して、地域問題の解決を展開している邑づくりは全国のモデルといえる。
- 市町
- 掛川市
- 邑の概要
- 高品質な茶の生産を支える茶草場農法が、貴重な生物の多様性に貢献しており、このような農業と生物多様性が両立していることが評価され平成25年5月世界農業遺産に認定された。
昭和7年に植栽された「茶文字」は縦横130mに及び地域のランドマークとなっている。
- 評価点
- ・先人が昭和7年に苦労して作った「茶文字」や伝統的な農法が維持されている点が評価できる。
・農家のうち6割以上に後継者がいるなど農家経営の力強さがある。
・後継者が多い茶生産、それに伴って形成される圧倒的な茶畑景観、茶文字にまつわる地域への誇りなどが高く評価できる。
【顕彰式典】平成25年2月23日(沼津市:キラメッセ沼津プラサヴェルデ)