平成27年度 知事顕彰邑(3邑)

南条の里(なんじょうのさと)

市町
富士宮市
邑の概要
鎌倉時代後期に地域に尽力した「南条時光」の功績に敬意を払い、現在では、非農家中心に、地域の様々な役職の人々が集い、一丸となって農村環境の保全を行っています。遊休地を活用した大豆生産や商品開発は、富士常葉大学と協働で実施し、「一社一村しずおか運動」に認定されています。地元酒造会社と連携したイベントや、景観形成など、地域全体を巻き込んだ活動は、今後の広がりが期待されます。
評価点
住民の得意分野を活かした地域コミュニティの形成と、若い世代や外部人材(富士常葉大学)を巻き込んだ活動が展開されている点を評価。

ささま

市町
島田市
邑の概要
ホタルの里として親しまれる自然豊かな山村集落である。平成19年に廃校になった笹間小学校を「山村都市交流センターささま」として改修、地域住民有志でつくる企業組合で運営。交流センター宿泊者の食事は地域農産物が多く利用され、農家の所得向上に貢献。2年に一度、国際交流フェスティバルinささまを開催、国内外の陶芸家と笹間地区の住民が一丸となって取り組み4,000人以上の来訪者が訪れるほどになった。
評価点
山村都市交流センターを核とした地域ぐるみの推進体制が構築され、国際陶芸フェスティバルにより、他に類を見ない国際的な交流が図られている点を評価。

森町南部(もりまちなんぶ)

市町
周智郡森町
邑の概要
水田3倍活用農法として、水稲とレタス、そしてスイートコーンが年間通じて生産され、四季を通じて活気あふれる農村風景が広がる。初夏の時期の早朝に見られるスイートコーンを農家が直接、庭先の直売所で販売し、早朝から数百人が列をなすことがあり、経営の大きな柱となっています。経営も安定し、若者が就農するという好循環が産まれています。
評価点
全国でも珍しい「水田三倍活用」という仕組みが構築され、地域全体で儲かる農業を実践しており、若手農家の就農等、農業の活性化が図られている点を評価。