むらのおと39
7/16

った「竜ヶ石山まるごと魅力が詰の邑歩きに来て!遊びに来て!北区引佐町田畑地区にある邑のシンボル「竜ヶ石山」。その中腹に白橿の棚田が広がっています。 「つなぐ棚田遺産」にも認定された白橿の棚田ですが、もともとは1960年代〜1990年代に耕作放棄された棚田で、約50枚の棚田跡は雑木や雑草が生い茂りジャングルのような状態でした。地区の由来を研究している邑人が棚田跡の存在を知り、現地調査したところ、地形に合わせて巧みに作られた棚田跡を見て感動。「先祖が苦労して作り上げた棚田が朽ちていくのは忍びない。邑の絆の証である棚田を復元して、美しい里山の風景を取り戻したい」と声を上げました。この思いに共感した邑人たちが「里山元気もりもり隊」を発足。草刈機などの道具を持ち寄り、生い茂った雑木や草を刈り払うことからスタートさせました。「1か月半ほどで10枚の棚田が姿を現しました。稲の生育を見ながら、水回りや草刈り作業に追われましたが、収穫を迎える秋には、たわわに実った稲穂を万感の思いで眺めながら、大事に刈り取っていきました。自分たちで作ったお米の味は格別でした」と話すのは地元で建設業も営む隊長の戸田さん。その後、高齢化による人手不足や天候不順など紆余曲折ありましたが、西四村ふるさとの会からの支援をはじめ、棚田を訪れたハイカーや口コミで棚田活動を知った人などのサポートもあり、現在は32枚にまで増え、収穫量も12俵に。ではじまった復田作業でしたが、田植えや稲刈りの時期には市内全域から40人を超える人が集まるなど、支援の輪が広がっています。人たちとのつながりが増え、人間力は機械力に劣らないことを実感。これからも里山の景観保護活動だけに留まらず、訪れた人が心癒やされる場所であり続けたいと思います」と思いを新たにしました。2007年に地元有志15人「棚田を通してさまざまなバスガイドに一番人気の味!竜ヶ岩洞売店内にあるジェラート専門店「マテリア」では、引佐の自然で育った牛から搾った「いなさ牛乳」を使ったジェラートが楽しめます。今年6月に行われた田植え作業には、延べ100名を超える参加者が集まりました。昨年10月に行われた稲刈り作業。昔ながらの手作業で行う稲刈りを通して、食べ物を大切にする心を育みます。カルスト地形や棚田、山頂からは富士山も!竜ヶ石山ハイキングコースふもとの竜ヶ岩洞を起点とした約6kmのハイキングコース。カルスト地形や棚田などの珍しい風景を眺めながら、のんびりハイキングが楽しめます。標高359.1mと低山でありながら、山頂からは富士山や浜松市街、浜名湖を一望できるのも魅力。毎年多くのハイカーが訪れます。●浜松市北区引佐町田畑053-543-0108(竜ヶ岩洞)   駐車場あり総延長1000mを越える東海地方最大の鍾乳洞竜ヶ岩洞標高359mの竜ヶ石山にある鍾乳洞。総延長1,046mのうち400mが一般公開されています。悠久のときが生んだ芸術品のような鍾乳洞たち。洞窟の中にある落差約30mの黄金の大滝は圧巻です。●浜松市北区引佐町田畑193053-543-0108 9:00〜17:00 駐車場ありP       P ハまイキング」と だ たつや戸田 達也さん西四村地区出身。建設業と東海地方最大の鍾乳洞「竜ヶ岩洞」を経営。奥浜名湖観光協会会長。「里山元気もりもり隊」の隊長として邑の活性化に尽力。まるごとハイキング」を開催しています。遠州自然研究会のガイドさんの案内で、見落としがちな山野草の解説を聞きながら、約6kmの竜ヶ石山ハイキングコースをのんびり歩きませんか?完歩者には「竜ヶ岩洞」の入場割引も!詳細は竜ヶ岩洞公式サイトでご案内しますので、ぜひチェックしてみて 毎年春と秋に「竜ヶ石山ください。

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る