むらのおと39
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❸❶❷ 9年前から始めたアボカド栽培。皮が薄くて身がやわらかく、脂が乗っているのが特徴。新たな下大沢名物の誕生が待ち遠しいですね。❸上空から撮影したミカン畑とアボカド園。❻❹❺ 昭和58年に神明神社の神事を拡大させてはじまった秋祭り。神輿のほか焼きそばやおでん、射的などの夜店で盛り上がります。❻今年の夏に行われた花火大会。コロナと台風により盆踊りが5年間中止に。コミュニティの場になればと開催されました。らではの絶景が楽し傾斜地遊びに来て!下田市の奥山の中腹、海抜150mほどの高所に広がる下大沢地区。峠の里として約500年の歴史がある集落です。下大沢へと続く道は、車1台がやっと通れる1本道。「このまま進んでいって大丈夫?」そんな不安な気持ちを和らげてくれるのが、遊び心いっぱいの交通標識です。この看板を作っているのは地元有志からなる「山里会」のメンバー。地元を盛り上げようと昭和44年に発足以来、盆踊りやどんどん焼きの復活、秋祭りなどを旗振り役となって行っています。平成4年からはじめた道路標識は、地元の伊豆新聞でも幾度となく取り上げられています。「厳しい環境だからこそ、邑の絆が深まる」と話すのは山里会の山田さん。「ここでは普通に暮らすのが大変。嫌でも人と助け合わなければ生きていけません。落ですが、ひとたび声をかければ全邑人の3分の1以上が集まる。この結束力と機動力が邑の自慢ですね」。もちろん逆境ばかりではなく、50年以上前から地道に続けている盆踊りや秋祭りでは、邑をあげて盛り上がります。もともとは旦那衆の神事や酒盛りの場でしかなかった祭りを、女性や子どもも楽しめるように、創意工夫を重ねてきました。今では一旦外に出てしまった子どもや孫たちも、祭りには戻ってきます。「たかが祭りですが、下大沢の元気の源。助け合いの自主防災にもつながっています」。畑に案内してくれました。9年前から商品化に向けて地道に取り組んでいるとのこと。自分が生きているうちになんとか成功させたいと言います。えないかもしれませんが、笑いにかえるユーモアにあふれた下大沢地区の皆さん。下大沢産のアボカドが食卓に並ぶ日が待ち遠しいです。最後に山田さんがアボカド決して恵まれた環境とは言ヘリポートの除草作業に、山里会をはじめ区の役員など14名が参加。のどかな山の空気を吸いながら陶芸体験しず草窯奥深い山里で、手びねりやろくろが体験できます。プロの陶芸家であるご主人と奥様がやさしく丁寧に指導してくれますよ。ゆのみや皿、マグカップなど、乾燥、素焼、本焼きを経て約1ヶ月後に手元に届けられます。下田市大沢6610558-23-3291 10:00〜16:00 不定休下田の職人さんから学ぶものづくり体験として、地元の中学3年生がしず草窯で陶芸に挑戦しました。30世帯67人しかない小さな集やま だ  とよあき     ❹❺❶❷めます!な    ●山田 豊秋さん下大沢出身。JA退職後に実家のミカン園を継ぎ、さまざまな品種を生産。現在はアボカド栽培にも挑戦。山里会の中心メンバーとして邑の活性化に日々奮闘中。で人手が必要なとき、ひとたび声をかければ多くの邑人が集まる下大沢。この結束力と機動力が邑の宝です。下田認定まち遺産「辻の段」からの眺望は、伊豆七島まで見渡せる絶景が楽しめます。陶芸体験30世帯しかない小さな集落ですが、木の伐採や草刈りなどができる窯元もあります。ぜひ遊びに来てください!

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