竜ヶ石山を抱えた恵み豊かな地
西四村地区は、旧引佐町に位置し、浜松市中心部から車で約50分の中山間地域にある農村地帯です。
集落東側に神宮寺川が流れ、傾斜の急な農地では主としてみかんが栽培されています。
また、隠し田として作られた白橿(しらかし)の棚田や軽便鉄道の路線跡等もあり、歴史を感じさせる景観が見られます。
竜ヶ岩洞をはじめとした見所
邑の北部には、鍾乳洞で有名な竜ヶ岩洞があります。
新東名高速道路が開通してアクセスが良くなったことから、県内外から多くの観光客が訪れています。また、旧引佐町内には、奥山方広寺や横尾歌舞伎資料館、井伊谷宮、龍潭寺等、歴史的文化財が数多くあり、それらとの相乗効果により地域の活性化が図られています。
棚田の復田で潤いのある里づくり
白橿(しらかし)の棚田では、平成19年から「里山元気もりもり隊」が保全活動を続けており、耕作放棄された棚田の復田に取組んでいます。
地域内外から参加者を募り、田植えなどを行っています。
また、平成25年度から「ふじのくに美農里プロジェクト」に取組み、農村環境保全を積極的に行っています。
歴史と文化のまち都田
新東名高速道路の開通と同時にオープンした浜松スマートインターチェンジにより、都田地区へのアクセスは格段に向上しました。また、国登録有形文化財を多く有する天竜浜名湖鉄道が東西に走っています。
地域内には浜松フルーツパークがあり、多くの来訪者で賑わっています。
近年、都田地区はピオーネの栽培が盛んになってきており、毎年8月から9月上旬にかけてピオーネ狩りを楽しむことができます。
人にやさしい都田
新東名高速道路の開通を縁に、平成22年9月より「一社一村しずおか運動」に「NEXCO中日本」をパートナーとして取り組んでいます。
みかんの摘果や収穫作業、野菜の栽培等の農業体験、ヒガンバナの植栽等、地域資源を活用した都市住民との交流が活発に行われています。
都田地区は、古来から農家が多く収穫物の交換やお裾分けをはじめ、朝夕のあいさつや農作物管理の情報交換など、地域の繋がりが図られてきました。
新東名高速道路の浜松スマートインターが都田地区に出来たことにより、遠方より訪れた訪問者に対し、親切に温かく迎えることをモットーとしています。
自然がいっぱいの都田
都田地区は、浜松市中心部から車で約40分の浜松市浜名区の都田川下流域に位置し、都田川沿いには田園風景、北側の丘陵地にはみかん園が広がる農村地域です。
清流と豊かな緑に恵まれ、夏にはゲンジボタルが舞い、秋にはヒガンバナが咲く四季折々の変化に富んだ景観が、地域住民の手で大切に守られています。
地域をあげて環境保全
平成20年より、「一宮の水と環境を守る会」として、地域の農業用水等の資源を守り、農村環境の保全向上に取り組む活動が行われています。
平成23年からは再生した耕作放棄地を一般市民に開放し、農業に挑戦してもらおうと「一宮ふれあい農園」が始まりました。
また、とうもろこしの収穫や田植えなどの農業体験、生き物調査などは、幼稚園からシニアクラブまで幅広い年代の地域住民が活動に参加しています。
新東名開通でますます活気づく市場
遠州浜名湖鉄道の遠江一宮駅では、毎月「まちあい朝市」が開催され、地元で採れた新鮮な野菜の他、漬物や惣菜などの食品、手工芸品も売られています。
また、新しい玄関口として新東名遠州森町パーキングエリアにスマートインターが設置されたことで、一宮への来訪者が増え、宮の市や明神通などの地元農産物の直売所や食事処では、地元住民と来訪者との交流がにぎわいを見せています。
伝統が受け継がれる十二段舞楽
毎年4月には、国指定重要無形民俗文化財となった十二段舞楽が、小國神社にて演じられます。
十二段の舞うち六段を、地元の小学校に通う子どもたちが舞子として舞います。
舞楽の指導や稽古をとおして、地域の伝統文化のみならず、舞の技と心が次の世代へと継承されていきます。
里山の自然の復活
雑草が生い茂り、人も入らず、道路や水路がどこにあるかも分からなくなっていました。
しかし、水路の土を取り除き、田んぼには木道を設置し、山には階段を作り、花壇や緑木を植えるなど、人が再び入れるよう整備されました。
今では、里山の自然がよみがえり、トンボやカブトムシ、セミや小鳥が身近に見られるようになりました。
地域社会(コミュニティ)の場
毎年、4月には鯉のぼりを上げ、夏休みには自然観察会を開催し、里山に親しんでいます。
また、地域住民、親子の触れ合いの場として、農園、花壇作り、夏にはバーベキューが行われています。会員と地域の子どもたちによるしめ縄作りなど、地域の伝統を子どもたちに継承する活動も行われています。
野外学習の場
小学生、幼稚園・保育園の野外学習の場として、四季折々の自然観察や昆虫採集や幼稚園の遠足、バードウォッチングが行われています。
また、ハイキングコースや駐車場も整備され、大人と子どもの交流の場になり、年々多くの人が里山を利用するようになってきています。
田原「水車の里」
水車の里は、田原公民館裏に位置します。
平成16年度から平成20年度まで、田原小学校6年生と一緒に毎年1基、計5基の水車を作成しました。
平成23年9月21日の台風15号により全壊してしまいましたが、「卒業生の心のこもった水車をなんとかしたい」という思いから、有志の方々が半年で全て修理しました。
四阿をはじめ環境を整備し、水車の里として親しまれています。
いわた田原の歴史さんぽみち
田原ふるさとかるたのウォークマップは、邑全域を楽しめるコースになっています。
旧東海道の松並木や、徳川軍と武田軍が戦った大日堂、天然記念物の大楠がある須賀神社を見てまわることができます。
地名の多様な農産物
川根本町は、大井川から立ち上る川露や山露が茶葉を日光からさえぎり、昼夜の温度差が多く、良質なお茶が育つ理想の環境となっています。
加えて、町内では数少ないまとまった平坦地を持つ地名地区は、多様な農産物の産地となっています。川根茶はもちろんのこと、川根本町唯一のお米栽培。ハウスではしいたけ栽培。最近ネギの路地栽培も始まりました。
ユーモアあふれる「案山子コンテスト」
2年に1度、9月下旬から10月上旬の稲穂が鮮やかに色づく頃、ずらりと並んだ個性的でユーモア溢れる案山子を見ることができます。
これは、住人のふれ合いを大切にしている地名区民が、秋の豊作に感謝し、健康に良いとされる笑いを目的として、「地域で取り組む生涯学習事業」の一環で開催しているものです。
みのりの秋に地名を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
日本一短いトンネル
大井川鐵道大井川本線の「地名駅」北側には、全長約10mの日本一短いトンネルがあります。
トンネルは、線路上をまたいでいた藤枝市瀬戸谷~川根を結ぶ、川根索道(貨物ロープ-ウェイ)につるされた荷物が、列車に落下するのを保護するために建設されました。
現在はその索道は廃止され、トンネル部分のみが当時の面影を残しています。
瀬戸谷の拠点施設「藤の瀬会館」
イベントホールや会議室、学習室がある「藤の瀬会館」は、瀬戸谷全戸が会員の「瀬戸谷生き生きフォーラム」等の地域活性化団体の活動や生涯学習、まちむら交流事業の瀬戸谷地域の拠点施設として利用されています。
館内には、藤枝市の中山間地域活性化推進室が置かれ、「空家バンク」などの情報を提供しています。
瀬戸谷の産業祭である「せとやまるかじり(毎年11月開催)」や「せとやさんさん市(毎週日曜日開催)」では、瀬戸谷の魅力を存分に体感することができます。
レストランせとやっこ
「せとやっこ」は、平成元年に農山村地域活性化事業として地元の婦人たちで構成された「瀬戸谷特産物加工販売組合」が運営する、藤の瀬会館に併設されたレストランです。
釜飯や「せとやコロッケ」が人気メニューであり、自家製の味噌、コンニャク、金山寺なども販売しています。
「せとやコロッケ」は、特産品であるシイタケをふんだんに使ったコロッケで、「せとやっこ」の【やっコロ】、天然温泉施設「ゆらく」の【ゆらコロ】、そして「大久保グラススキー場」の【コロ茶ん】の3種があります。
※月曜日休館日
小田野沢ビオトープ
小田野沢ビオトープには、最近では珍しくなった、ホトケドジョウや黒メダカ、ホタルなどの生き物が生息しています。
このビオトープは、本郷という“ふるさと”をみんなが手作りしていくという思いを込めて設立した「本郷ふるさと普請の会」と、地元の管施工業者である(株)エクノスワタナベが、協働で遊休地を利用して整備したものであり、生き物観察等のイベントが催されます。
大自然が育てた絶品「島田茶」
湯日地区は、周辺を山々に囲まれ、日照時間も短く、昼夜の寒暖差とやわらかな朝露に包まれる、お茶の生育に恵まれた環境です。
島田茶の味と香りは、数ある静岡茶の中でも一級品であり、平成25年度には、新茶を皇室へ献上する献上茶謹製事業が島田市で行われ、献上茶指定園として湯日地区の茶園が指定されました。
生芝のフットサル場が整備された公園
しろやま公園は、富士山静岡空港のビジターセンター跡地に整備された農村公園です。
しろやま公園では自治会が中心となり、「ほかの地域のない、湯日地区独自のものを」ということで、生芝のフットサル場が整備されました。
公園は、今でも地元住民の手で管理がされており、七夕まつりやふれあいまつりのイベント会場としても利用されています。
ギネス認定された「世界一長い木造歩道橋」
蓬莱橋は、「世界一長い木造歩道橋」として平成9年にギネス認定された、牧之原台地と島田市を結ぶ全長897.4mの農道橋です。
牧之原台地は、明治初頭まで、暴れ川で有名な大井川により交通が遮断された地であったため手つかずの地となっていましたが、大政奉還で追われた旧幕臣や蓬莱橋架橋により、開墾が進みました。
開墾された牧之原台地は、現在では、日本一の大茶産地となっています。
おひまち灯ろう
「おひまち灯ろう実行委員会」が組織され、途絶えていた昔ながらの「おひまちの夜」がお祭りとして12年前に復活しました。
上町内会住民及び地元小学校児童が灯ろうを作成することで、住民参加型のお祭りとして定着
しています。
また、地元農家の生産したお茶や野菜などを格安で販売するため、来場者に喜ばれています。
今では、地域内外から数百人が訪れる祭りとなりました。 (開催:11月中旬)
大石川(おおしがわ)の段々茶畑
畑所有者のお父さんと旦那さん(共に故人)が、足久保川の石を背負子で担ぎ上げ、年月をかけて築いた茶畑です。
年間を通じて見学者が訪れます。
奥長島山茶(おくながしまさざん)
地元農家が生産製造したお茶を茶工場別に試飲できます。
また、気に入ったお茶があれば購入することも可能です。
緩やかな時間が何よりもの宝
平成19年度にオープンした「高山・市民の森」、平成22年に開業した「水見色きらく市」、どちらもゆったりとした時間を楽しめて、田舎を満喫できる施設です。
昔からの食文化、田舎の食材を使った手料理は、なつかしい田舎の味が楽しめます。田舎遊び等の体験もできます。
市民の森では、森の散策は勿論の事、森林の果たす役割から山仕事の様子、林業体験、昆虫教室、シイタケ駒打ち体験、植物観察など、いろいろなイベントが用意されています。この他、川沿いには「ホタルの散策道」も整備されており、ほのかな光を放つホタルを間近に見ることもできます。
町内の各種イベントにお出かけになって、ゆっくり流れる水見色時間を味わってください。
心と体にやさしいお茶の名産地
水見色は、お茶栽培に最も適した環境にあります。お茶畑の中に家があるといっても過言ではありません。
お茶畑の平均的な標高が200m前後、朝夕の寒暖の差、山のお茶らしさを作る朝霧、山から湧き出る水、澄んだ空気、そして作り手の熱意とどれをとってもおいしいお茶が出来る条件です。
減農薬、有機質肥料を主体とした施肥設計等に取り組むエコファーマーにも取り組んでいます。
耕作放棄地対策が叫ばれている現状ではありますが、先代から引き継いできた農業を絶やさぬよう地域を守っていきたい、そう願っています。
水見色の伝統行事
水見色にある大井神社の秋祭りでは、町内外から多くの方々が訪れます。
神事の後、最初に小学生高学年による神楽舞の奉納があります。町内有志による神楽会会員の方々が、夏休みのころから小学生に指導し、10月のお祭りに練習の成果を披露します。何十年も続いている伝統行事です。
小学生の神楽舞が終わると奉納されたお酒が振る舞われ、お祭りが盛り上がるのです。
また、不動尊大祭も春と秋の2回、開催されます。町内の一番奥、そそり立つ岩山を背に祠があります。派手さはありませんが、神聖な趣のあるお祭りとして継承されています。
水見色には多くの伝説や史跡も残されており、平成23年7月に「水見色の伝説と民話」全10話が発刊されました。
幻のそば栽培
浮橋地区は、標高約270mの盆地地帯で、昔から米が少ない時にはそばを作り、各家庭で食べられてきました。現在は、栽培農家が減少し、浮橋産のそばはほとんど世に出回らない「幻のそば」と呼ばれています。
12月に地区を挙げて開催される「浮橋そばの里祭り」は、「幻のそば」を味わえるとあって、開催時間の前から大行列ができ、約2時間ほどで完売してしまう人気イベントです。
お問い合わせは、浮橋まちづくり実行委員会(電話:0558-76-3060)までお願いします。
里山浮橋うどん「小さな故郷」
邑で栽培・収穫した小麦粉を製粉・製麺し、地場産の浮橋うどんとして商品化されています。
浮橋で見られるホタルをイメージした2種類の可愛らしいイラストのパッケージとなっており、伊豆の国市の「伊豆の国反射炉ブランド」に認定されています。
「おおひとまごころ市場」や、伊豆長岡駅の商工会アンテナショップにて購入することができます。
田舎体験ツアー・各種体験イベント
7月の夏休みの頃、東京の子供たちとそのご家族が邑に一泊二日で、野菜採りや流しそうめん、カブトムシ・クワガタ捕りなど、田舎ならではの様々な体験をすることができる「田舎体験ツアー」が開催されています。
都会では味わえない体験ができることから、成長盛りの子供たちにとって貴重な経験となることでしょう。体験を通して成長した子供たちを見ることができ、親御さんにも満足してもらえるツアーです。
現在、田舎体験ツアーの一般募集はしておりませんが、ホタル鑑賞会(6月)やクワガタ・カブトムシ捕り体験(7月)などの個別イベントの募集をしています。ぜひご参加ください。
お問合せは、浮橋まちづくり実行委員会(電話:0558-76-3060)まで。
四季折々の作物がなる肥沃な土地
大賀茂は、中心市街地に隣接する、山々に囲まれた静かな農山村集落です。
河川流域から山の中腹までの一帯で、米、野菜、柑橘や柿などの季節に応じた農業風景が見られます。
5~6世紀頃からの遺跡が点在することからも、太古から肥沃な土地で豊かな営みがあったことを物語っています。
継承される伝統文化と自然環境
大賀茂では、地元有志団体が主体の文化活動や環境保全等の交流機会を通じて、地域内の人的なつながりが保たれ、伝統的文化の継承が図られています。
特に、文化行事の開催においては、保育園児から高齢者まで幅広い年齢層で地域総出の参加が見られます。
れんげ祭をはじめとした田園地帯の活用
4月末、南伊豆東海バス「金山」バス停付近のれんげ畑で開催される「大賀茂れんげ祭」は、地域活性化を目的とした住民手作りのイベントで、地場産品等の露店や宝探しなどのゲームが行われます。
会場となる田園一面にれんげが咲き、上空に掲げられる多数の鯉のぼりと相まって、のどかでほのぼのとした光景が、懐かしい雰囲気を醸し出しています。この活動は、約15年に及び年中行事として定着したこともあり、周辺地域からも大勢の方が来場します。
会場として使用される田園地帯では、冬にクリスマスのイルミネーションが施される他、2011年には、下田青年会議所が稲作体験事業を実施するなど、新たな活用の取組が創出されています。
日本の棚田百選の「北山の棚田」
400年ほど前に作られたといわれている新田の集落にある北山の棚田。棚田にある茅葺の建物は「しょうず・ばったり」といい、かつてこの地域にあった水の力を利用した精米小屋を復元したもの。しっかりと組まれた石積みの棚田に稲穂が揺れる情景は美しく、日本の棚田百選にも選ばれました。棚田への細い道をのんびり散策していると、懐かしい気持ちになります。詳しくはしずおか棚田・里地くらぶのホームページをご覧ください。
昔も今も薬効に期待されるタチバナ
戸田は国内最北限のタチバナの自生地です。そのまま食べるには小さく酸味が強いのですが、とても香りの良い実をつけます。その特長を活かし、ジャムやリキュールなどの加工品を開発。地元の土産物店などで販売されています。
「日本書紀」にも登場し、古くから薬効があることが知られているタチバナですが、現代でも美容と健康にその成分が注目されています。戸田の宿泊施設では、「不老長寿の湯」橘湯に入って香りを楽しんでもらうなど、地域ぐるみでタチバナの活用に取り組んでいます。
可憐な白い花を咲かせ、可愛らしい小ぶりな黄色い実をつけるタチバナの木は戸田饗の里公園で見られます。
道の駅 くるら戸田
修善寺戸田線沿に戸田地区の魅力を発信する拠点施設「道の駅 くるら戸田」がオープンしました。
施設には地場産品の販売コーナーや、戸田ならではの農林水産物を使った加工体験室、観光案内、歴史文化情報展示室、日帰り温泉施設「戸田壱の湯」などが整備されるほか、市民窓口事務所とし高齢者交流ルームなどの行政施設も併設されています。
海の幸満喫!B級グルメも楽しめます
深海魚の水揚げが多いことで知られる戸田では、シンボル的存在の大きなタカアシガニが有名です。お皿に丸ごとドーンと盛り付けられた姿は圧巻です。最近はB級グルメの「へだトロはんぺん」が人気です。地元ではトロボッチと呼ばれるアオメエソやメギスをすり身にして揚げてあり、お店ごとの味の違いを、食べ比べて楽しめます。飲食店・販売店などで購入できます。
昔ながらの製法で作られる戸田塩も、まろやかで、素材の味を引き立てるとお土産やご自宅用に購入される方が多くいらっしゃいます。戸田にいらしたら、是非、海の恵みを満喫して下さい。
市民農園で生まれるコミュニティ
清水町久米田では大化の改新から奈良時代にかけて、碁盤の目のように区画整理された条里制の形跡が現在でも田畑のままで残っています。その農地を市民農園として開設。多くの利用者がふれあい市民農園を利用して、色々な農作物を栽培しています。市民農園として多くの人にかかわってもらうことで、耕作放棄地を減らし、土いじりを通じて利用者同士の交流、絆が生まれる、緑あふれる憩いの場になっています。また、農作業を通じて子供たちの食育の推進や、障害者や高齢者の生きがいを作る事にもつながっています。
家庭菜園奨励賞を目指して
市民農園で作られた農作物は、町で開催する農業祭の品評会に出展できます。市民農園で農作物を作っている人を表彰する「家庭菜園奨励賞」を目標に、意欲的に作物作りを行う人が増えています。
また、地域を挙げて地産地消に取り組んでおり、地域野菜のおいしさを知って、地元の食材を購入することで、地域経済の活性化にもつながっています。
農業祭は毎年11月に開催されており、丹精込めて育てられた新鮮な野菜の販売は大人気で、毎年多くの来場者で賑わいます。餅つきや餅まきなどの他、食育フェスタも同時かいさ楽しみながら野菜の事を学ぶこともできます。開催日など詳しくは清水町ホームページでご確認下さい。
久米田からの富士山
ふれあい市民農園「リュミエルYAMAMOTO」や町内各地の市民農園は現在、募集人員に対し定員を超える多くの応募があります。富士山を眺めながら、町民同士が思い思いに植えた花や野菜の話で盛り上がり、育て方のコツなどの情報交換の場にもなっています。のんびりと穏やかな時間が農園には流れています。実際に土をいじり、自分で育てた農作物を収穫する楽しみを味わえる市民農園について興味のある方は清水町ホームページをご覧下さい。
歴史を感じる緑豊かな 里山
加増野は、アユが遡上する清流稲生沢川の水源や、下田を象徴する婆裟羅山などの緑豊かな自然に囲まれた、のどかな田園が広がる里山です。付近の遊休農地を実証実験ほ場とし、「つるくびかぼちゃ」の栽培と加工品の開発に取り組んでいます。
また、地域の拠点となっている、一四二一年開創の婆娑羅山報本寺には樹齢数百年といわれる枝垂れ桜(下田市指定)や大木のオガタマノキ(静岡県指定)があり、共に天然記念物に指定されています。
集落ぐるみの邑づくり
稲生沢川の起点に位置する加増野富田原地区では、集落ぐるみで水田の多面的機能の維持に取組んでいます。スワヒリ語(東アフリカの言語)で「ゆっくりのんびり」という意味の名を持つ農産物加工所「加増野ポーレポーレ」は、地域の拠り所として長年親しまれてきた旧加増野小学校の木造校舎を取り壊し、地域活性化の新たな拠点として建設されました。地元住民が運営に携わり、地場産品を活用した加工販売や、そば処や食の体験プログラム等を展開し、子供から大人までゆっくりのんびり楽しめる地域振興拠点です。
報本寺山隋権現例祭「幡廻し」
毎年8月11日に開催される「幡廻し」は400年以上も続く歴史ある例祭です。元々は領主の霊を祭る行事でしたが、現在は五穀豊穣の意味も取り入れて行われています。竹を倒すことなく廻し切れば豊作で、厄病が退散すると言われています。