風光明媚な天竜の自然
本地域は、四方を天竜美林が囲み、茶畑が山肌を覆う自然豊かな地域です。地域の観光スポットである船明ダム湖にかかる「夢のかけ橋」からは、悠々と流れる天竜川と緑深い山々を見ることができ、夏はレジャースポットとして、秋は紅葉スポットとして多くの観光客が訪れます。
道の駅「花桃の里」
道の駅「花桃の里」は、全国にある秋葉神社の起源となった神社「秋葉山本宮秋葉神社」の玄関口にあり、多くの観光客が訪れます。特に、天竜の景色を見ながら食べる「花桃の里」自慢の手作り饅頭やランチ、無料でふるまわれる天竜茶が大変人気で、お食事・休憩の拠点施設として利用されています。また、天竜茶や天竜美林を使った木工品、季節によって販売される山菜などの地場産品販売コーナーもあります。
花の香り漂う「花桃の里」
本地域では、2haの農地に花桃の苗が植栽されており、毎年3月ごろになると「花桃まつり」が開催されます。時期になると500本以上の花桃が一気に桃色に色づき、花桃の里周辺が薄いピンクに色づきます。花桃で染め上げられる華やかな風景を楽しもうと、多くの方々がこの地域を訪れ、賑わいます。
世界かんがい施設遺産「深良用水」
深良用水は、江戸時代の初めころまで用水確保が困難であった駿東地域に、芦ノ湖の湖水を箱根外輪山の湖尻峠の下を水路トンネルで導水するため、1670年に造成された農業用水です。この水路トンネルは、深良用水隧道と呼ばれ、現在も地域の農業を支える重要な施設となっています。この深良用水は、平成26年に世界かんがい施設遺産に登録されました。
深良用水に感謝する
本地域では、4月に「深良用水まつり」、11月に「深良地区コミュニティまつり」を実施しています。「深良用水まつり」では、深良用水完成当時の衣装に地域住民が扮し、地域内を仮装行列するほか、早乙女衣裳の女性たちによるお田植え初めが披露されます。「深良地区コミュニティまつり」は、各地域から様々な団体が出店し、楽器演奏や、農産物販売等が行われます。どちらの祭でも、餅まきが行われており、餅まきに使用される餅米は深良用水で育てられたもので、地域内の交流を深めるイベントとして開催されています。
みんなで深良用水を守る
多面的機能支払組織「深良地区美しい水と緑の保全の会」では、深良用水の施設や用水がかんがいされる農地の保全に取り組んでいます。さらに、遊休農地を活用し、地区の小学校・幼稚園と連携して「稲作体験」や「芋ほり体験」に取り組んでいます。
また、深良用水周辺自治会では、かつてアマゴが生息していた川に復元しようと稚魚の放流にも取り組み、全国疎水百選に選定されている「深良用水」を地域全体で保全しています。
国の重要無形民俗文化財「蛭ケ谷の田遊び」
鎌倉時代より続けられている「蛭ケ谷の田遊び」は楽器の伴奏
がなく台詞と舞だけで厳かに行われるのが特徴的で、国の
重要無形民俗文化財に指定されており、地元の伝統行事として
頑なに守られている。
環境美化に力を入れ、豊かな農村の景観づくり
牧之原市の旧相良町に位置し、丘陵地に挟まれた平らな窪地で米を生産し、山間の傾斜地で茶を生産しています。
農地、農道脇では、ふじのくに美農里プロジェクトの活動等により、花の植栽がなされ、美しい農村景観が守られています。
萩間自然薯研究会
地元の生産農家で組織する「牧之原自然薯ファミリー」の構成団体のひとつであり、毎年、萩間小学校の生徒を対象に、植え付けから収穫までを総合学習の一環として指導を行っています。
市の特産品である自然薯を生徒たちに知ってもらい、次世代に伝えていくことを目的として実施しています。
富士山が「日本一」美しく見える浜石岳と八千代の桜
すそのから見える「日本一」美しい富士山が眺望できる『浜石岳』と農地造成した柑橘類の樹園地法面に約350本の八千代桜が咲き乱れる美しい「景観」が自慢の地域です。
各イベントには、和太鼓や郷土料理等で来訪者に喜んでいただけるよう準備しております。
美しい景観が誇りの「邑」
本地区は、旧庵原郡由比町の中心に位置し、南には駿河湾、北には富士山を望み、景観に恵まれた地域です。地区内は、畑地帯総合整備事業で整備したほ場にみかんを中心とした柑橘類が栽培され、美しい農村景観を保全しています。浜石岳からの富士山の眺望は、裾野から見える日本一の風景です。地元主催の各イベントに地区内外から大勢の来訪者があり、都市農村交流が盛んです。「浜石を愛する会」主催の浜石岳からの「初日の出」(元旦)や「浜石岳ハイキング」(GW中)、オレンジ浜石‘S主催の「桜祭り」(2月末)など、おもてなしを準備してお待ちしております。
四季折々のみかんが楽しめます
基盤整備事業のおかげで、温州みかんや夏みかんからデコポン、はるみ、せとか、ボンタン等の中晩柑など多品種の柑橘を生産するようになりました。イチジクは、ジャムやシロップなどの加工品にして販売しています。
三方原台地の南端で育つ数百種類の野菜
三方原台地の南端に位置し、豊かな自然環境に囲まれているこの地は、三方原用水の整備により農業が大きく発展し、現在では浜松を代表する農業エリアとして、サラダ菜、チンゲンサイ、水菜など数百種類の野菜を育てています。私達は、農業を通じて地域活性化に貢献したいという想いで日々活動しています。
放置竹林の問題を期待に転換
農業発展の一方、景観悪化や生態系への悪影響を招くとされる放置竹林の整備が地域の課題となっていましたが、地域が一丸となりこの問題解決に取り組みました。竹の持つ抗菌作用、高い栄養価に着目し、伐採した竹を粉砕し、チップや粉末にして食料や肥料、飼料として活用する事に成功し“問題を期待” に転換しました。今では竹の有効活用が、地域活性の鍵となっています。
地元育ちの野菜を味わってください
地域活性化の核となる場所として NPO法人 OHKUVOが運営するレストラン「CoCoChi」があります。ここで
は、地元の女性達が地元で採れた野菜を中心に皆様に提供しており、次代の町の担い手として地域に根付く人材の育成や地元農家の生産意欲を向上させる場となっています。竹には、ビフィズス菌、オリゴ糖や食物繊維が多く含まれており、竹を使ったメニューがレストランの目玉商品となっています。今後は、野菜の新たな有効活用手段として、乾燥野菜を使ったメニュー作りにも取り組んで行きます。
日本武尊が雄々しく踏みならした地
蝦夷(えぞ)征伐のため、日本武尊(やまとたけるのみこと)が浜名湖を渡り、東征を誓い雄々しく踏みならした地と伝えられる雄踏(ゆうとう)町。浜名湖南東岸と三方原台地末端の低地に位置します。
米作や施設園芸と共に、浜名湖での歴史ある「たきや漁」や定置網漁や採貝の他、うなぎや牡蠣の養殖が盛んです。
楽しい出会いを求めて、活動中!
「ゆうとう大好き仲間」が、竹の子掘り、田植え、稲刈りなどの体験イベント、コラボ講座、他の地域へのイベント出店など、様々な活動を展開しています。
また、「ゆうとう」全体が活性化して、賑やかで楽しい明るい「まち」になること。そして、子供たちが将来、「ゆうとうが大好き!」と誇らしく思い、いつでも戻ってこられる故郷になることを目指して活動中。
「すココン祭」は、昔途絶えた「すココン」という伝統行事を今風に復活させ、大人も子供も、一緒に遊ぼう!というイベントです。50余りの企業、団体の協賛をいただいています。
ゆうとうの三代歴史文化財
705年に建立されたとされる「息神社(おきじんじゃ)」では、今でも毎年10月に息神社の祭典が行われています。
また、徳川家康の次男結城秀康生誕の地「中村家住宅」も国指定重要文化財として健在です。
雄踏歌舞伎(万人講)も復活し、今なお上演されています。
川の道を辿れば水生生物が息づく里山
地域を流れる川は、6月になると乱舞するホタルを各地でみることができます。また、国重要指定文化財の「鈴木家住宅」をはじめ、辻堂などの歴史的建造物や石仏も数多く残され、人々の暮らしは昔からの神事を始め、文化を引き継いだ生活が数多く見られます。
鎮玉地域には、静岡県では絶滅したと思われていたタガメをはじめとして希少な水生生物が生息しています。地元の「NPO法人ひずるしい鎮玉」によって、タガメの生息地の保全活動、ホタル保護のための河川、里山の環境整備を地域住民の協力のもとに進められています。
次世代に繋ぐ自然との共生
2012年に県下初の公立小中一貫校として、引佐北部小中学校が開校しました。
引佐北部小中学校には、1年生から9年生までが一貫して地域の魅力を学ぶ総合学習「ふるさと科」で、地域の人びとを講師として、豊かな自然環境のあり方、自然を利用した伝統的な暮らし等、地域住民から学び世代をこえて継承されています。
夏には子どもたちを対象とした鮎の掴み取りイベントや、地元の都田漁協の協力による鮎の友釣り体験などが人気があります。捕まえたり釣った鮎は、ミカンの木でつくられた炭でじっくり塩焼きにして頂きます。
花竹、田んぼオーナー、農産地直売所
少子高齢化と輸入木材の増加によって、山林の荒廃が進んでいます。そうした山林の林床に自生する植物を活用した薬草茶などの開発や、竹林を活用した“花竹”づくりが、「NPO法人ひずるしい鎮玉」によって展開されています。
また、遊休農地である「日比平農場」を地域の人から借りて、お米づくりが行われています。2015年春から、田んぼオーナー制度がスタートし、田植え、草取り、稲刈りを体験することができます。
秋の収穫祭では、とれたお米をつかった田舎ならではの素朴な料理を楽しむことができます。
農産物直売所「たざわの里」では、地元でとれる四季折々の様々な農産物が売られており人気を博しています。
森と水に育まれた美しい山村
邑の中央を大天竜川が静かに流れ、東には霊峰秋葉山、西の峰々は赤石山系の山並みが連なります。
古くから植林が始まり、一面は杉・桧(ひのき)の人口林で全国有数の天竜林業地帯の中核をなしています。
豊かな水資源、森林資源をもとに、杣人(そまびと)は、この美しい地域資源を守りながら魅力ある森の郷づくりを進めています。
地域の連帯感のもとに明るい邑づくり
地域に今後も住み続けたいと実感できるまちづくりを、みんなで進めていくこととしています。
1.明るい希望の持てる地域社会を維持していきます。
2.地域の美しい自然、先人が築いた山間地農業の魅力を伝えます。
3.地域が潤う都市内交流を進めます。
活動のひとつとして、NPO法人ほっと龍山では、高齢化した集落への移動販売・宅配事業を始めました。
食料品、日常生活用品を積んだ移動販売車が各集落をくまなく廻り、高齢者の買物支援をしています。
また、販売車の停車場所へ来られない人には、軒先まで商品を届け、声掛けなどにより高齢者を見守りながら、その生活を支えています。
天竜から上る朝霧に包まれた龍山茶
農業生産法人「あぐりーふ龍山」により生産された山のお茶は、碾茶(てんちゃ)や紅茶に加工され、高値で取引されています。
また、地元女性グループである「ドラゴンママ」「なずな工房」などにより、地元の特産物・農産物の加工販売や、惣菜づくりなどを実施しています。
来て!見て!感じて!“山の邑”を!
四季折々の移り変わりを感じ、自然の恵みに感謝し、季節の仕事とともに生きる昔ながらの山の暮らし。その暮らしを春野町杉・川上地区に住む人々は続けています。
都会の生活と比べると不便な事も多いですが、そこには物を大切にする心や地域の横と横のつながりなど、これまで邑(むら)の人と自然が育んできた「良いつながり」「古き良き文化」があります。
子ども達に伝え繋げたい“山の魅力”
春野町杉・川上地区には、邑の組織NPO法人「はるの山の楽校」があります。そこでは、地域に根ざした事業の開発や支援、都市住民との交流、環境に関する活動を行っており、平成27年9月には“第1回ラブファーマーズ・カンファレンスinはるの山の楽校”を開催しました。
また近年、子ども中山間地域交流事業を開催しており、街の子ども達に「春野山の村」を拠点に地域の小学校や地域住民と交流することで、都市部と異なる生活や文化を体験してもらっています。
“山の邑”を次代の産業拠点に!
「春野山の村」の施設を活用し、春野の豊富な森林資源、地域の食材を活かした「木工体験」「農業体験」などの体験活動を来訪者に提供する事により、都市農村交流を通じて春野の良さを感じてもらい、地域の活性化を図っています。
春にはフリーマーケット「山の楽市」も開催しています。
また、春野町杉・川上地区は、お茶の産地でもあります。
新緑のお茶畑は、一見の価値有りです。
静岡県全域で有名なお茶ですが、標高が高い所で作ったお茶は、朝晩の気温差が大きく、美味しいお茶になるそうです。
また、水は春野町の北部に位置する南アルプス深南部前衛にある岩岳山から採っています。山からの澄み切った天然水は春野の財産です。この水を使って炊いたご飯や農作物はとてもおいしいです。
春野の地に産業拠点を確立し、地元の雇用確保や地域再生を図り、「持続可能な社会の構築」を目指しています。
静岡県の温州ミカン栽培発祥の地
岡部本郷は、静岡県の温州ミカン栽培発祥の地とされ、県下有数の産地として京浜市場等に出荷してきました。
かつては、みかんを肩に担いで山道を運んだり、索道でふもとまで降ろしたりと苦労が多かったのですが、今では農道が整備され、きれいに管理されたみかん園が広がっています。
ふるさとみかん山は、現況のみかん畑を利用した憩いの空間を創造しています。
本地域の特徴である傾斜地のみかん畑を使い、伝統的なみかんの栽培技術などを展示・保存し、自由に触れられ、楽しむことができるみかん園として整備されました。
人々がリフレッシュし、健康増進に役立つ場となっています。
活気あるみかん栽培とコミュニティ
岡部本郷は、県内温州ミカン発祥の地と言われています。現在もみかん栽培が盛んで、地元JAやスーパーで販売を行っています。
ふるさとみかん山で行われる健康福祉センター「きすみれ」との協働の収穫体験時には、地元みかんを使ったみかん料理が振る舞われ、特にみかんピラフが人気メニューとなっています。
また、みかん収穫体験を生かした、地域のコミュニティづくりをはじめ、東日本大震災被災地への無料配布等、みかんを使って様々な取り組みを実施しています。
農業振興会の活動で地元小学生に農作業を体験させており、お米の種まきから収穫、食べるまでの一連の農作業体験を12年間続けておこなっています。
花餅
花餅は古来、祭典時に用いられた菓子です。新粉皮のもち菓子に紅と緑をあしらい、その姿を花と見立て、神への感謝をこめています。
紅は魔除け、緑は生命力をあらわし、これを食べることで無病息災、五穀豊穣、家内安全となると言われています。立石神社祭典、若宮八幡祭典、六社神社祭典のときに町内の各菓子店で販売されます。
自然満喫! 体験&宿泊 ささま
平成19年3月に児童数の減少から地区唯一の小学校である笹間小学校が、134年の歴史に幕を閉じました。笹間小学校の閉校は、地域のコミュニティの柱を失うことを意味していました。
笹間地区の人々は、地域住民のつながりを失わないために自ら立ち上がることを決意。
笹間地区の住民有志とNPO法人が結集して、平成21年に「企業組合くれば」を設立しました。
「くれば」では、廃校となった旧笹間小学校の校舎を利用した宿泊体験施設「島田市山村都市交流センターささま」の運営を中心に、地域行事の運営や地域活性化活動など、活力ある邑(むら)づくりに積極的に取り組んでいます。
交流センターを会場とする「国際陶芸フェスティバルinささま」は、海外で活躍する陶芸家、若手陶芸家、そして笹間地区の住民が一丸となって取り組んでいるイベントです。
“アート”による新しい価値観をふるさとに根付かせることを目的として、陶芸家道川省三氏を陶芸教室の講師として依頼していたことがきっかけで実現に至りました。
開催時期は、山間の集落は陶芸一色に染まります。
地域特産品の販売
交流センター内に農産物販売所を設け、利用者に笹間産のお茶、シイタケ等を販売しています。
また、交流センター宿泊者の食事の約4割は「ささまふれあいの里」や民宿が提供し、料理には地域農産物が多く利用されており、農家の所得向上に貢献しています。
「ささまふれあいの里」は、中山間地域総合整備事業により平成15年3月に農産物加工・体験施設として整備されました。
20人の女性が参加し、交流センター利用者の食事を作っています。また、この女性たちは、交流センターの臨時職員として、さまざまな体験プログラムの協力者としても活躍しています。
一時消滅しかけた「笹間神楽」
伝統民族芸能「笹間神楽」は一時消滅しかけましたが、昭和43年地元青年団(のちの保存会)によって伝承活動が始まり現在に至っています。
昭和52年からは、地域の子供に伝統芸能が伝えられるようにと中学校の教育活動に取り入れられ、交流センターを練習会場として保存会が指導にあたり、毎年生徒らが神楽を舞っています。
第2回国際陶芸フェスティバルにおいて陶芸家道川氏と笹間神楽が競演したことがきっかけで、平成26年4月にフランスの陶芸展に招待され神楽を舞い、笹間の文化をPRしました。
汽笛鳴り、蛍舞い、心が和む抜里
大井川中流域に位置し、お茶を主体とした農業が中心に営まれています。緑豊かな自然環境に恵まれた地域で、広大な茶園内を邁進するSLは、鉄道ファンのみならず多くの人を魅了します。
ふじのくに美農里プロジェクト活動に取り組み、植栽等による美しい景観を維持しています。また、ホタルの生育による生態系の保全活動にも力を入れ、ホタルのシーズンになると地域内外からたくさんの人が足を運びます。
大井川鉄道に乗車した旅行客が思わず、途中下車したくなるような、自然が豊かで綺麗に整備された集落です。
地域の方が主体となり、上手川沿いで毎年6月中旬に「ホタル鑑賞会」が開催されています。会に向けて草刈りや清掃はもちろんのこと、幼虫の育成もおこなっており、毎年たくさんのホタルを見ることができます。
周辺に電灯が無いため、懐中電灯が必須になりますが、真っ暗な分、ホタルの光が美しく、幻想的な光景をみることができます。
川根茶ぬくり園
土地改良事業により綺麗に区画整理された茶園では、乗用型茶刈機が活躍し、邑(むら)の主要農産物であるお茶が、効率よく生産されています。近年では、急須で飲むお茶以外にも、ドリップ使用のお茶に取り組み、さらなる需要拡大を目指して頑張っています。
川根茶ぬくり園は、抜里地区8工場を再編したお茶工場です。外観は従来の茶工場のイメージを一新し、オーストリアのシェーンブルン宮殿をモチーフに、たいへんモダンな建物となっています。
加工設備も最新の製茶機械を導入し、1日約7tの荒茶が仕上がります。周辺への環境面を配慮しての集埃、防音装置はもちろん、安心、安全面でも最大限の注意を払い、トレーサビリティーシステム、二重の異物除去装置も設置されています。
パワースポット「五輪さん」
勝負事にご利益があるパワースポットとして、様々なスポーツチームや受験生から信仰を集めている場所です。
戦国時代には、狼煙台だったと伝えられており、毎年9月1日の縁日にはお菓子等が配られ、多くの参拝者でにぎわいます。
文政11年から続く平谷の流し焚
187年前の“水川の鉄砲水”と言われた大井川の大洪水での災害を受けてからの行事で、頑なに毎年7月14日には必ず厄除けとして津島神社へ焚(だい)を奉納しています。この行事は、文政11年(1828年)から連綿と続いています。
区民の空き地に麦を作り、焚(だい)の材料とします。区民のコミュニケーションの場、3世代交流の場となっています。
現在では大井川流域の中で、当地区のみが伝統を継承しています。
また、境川ダムから上流の流域は、きれいな水の中にしか住まない生き物がたくさん生息していて、南部小学校の環境学習の貴重な教材となっています。
瀬沢・平谷は茶産業のさきがけの里
茶農家であり茶商であった瀬沢の村松嘉蔵は、明治22年横浜に「川根商店」を開設しました。
川根茶のアメリカ輸出も手掛け、明治26年、コロンブス世界博覧会入賞。明治24年、川根随一の道路(平谷〜原山間)を完成させ、平谷の港は川根茶の一大集積所となりました。
以降、川根茶の名声は瀬平区の茶業に引き継がれ、昭和56年には瀬平農協青壮年部として農林大臣賞を受賞しました。
現在、瀬沢製茶組合、平谷製茶組合は、競争意識を持って切磋琢磨し、良質茶の生産に励んでいます。
よみがえった民話・伝説
郷土史「瀬沢と平谷の昔語」は、昭和59年~平成3年の7年間を費やして編纂(へんさん)されました。
筆跡にあるように、当地区が煎茶生産販売の興隆期には、大井川流域で家山に次ぐ第二の都と謳われた時代を作り、その後の「川根茶」の隆盛をけん引している史実、神事への畏敬や伝統的な行事の由来などの語りは、今生きる当区民の胸に自信と誇りを持たせてくれています。
「瀬沢と平谷の昔語」の編纂(へんさん)中に再認識、および発掘された民話・伝説が相当数ありました。その中で代表的なものを以下に表します。
○西の渡の伝説・七人塚 … 江戸時代初期
○坊主岩の話 … 江戸時代末期
○西楽寺の狸 … 年代不詳
○天狗に奪われた魚 … 明治中期
○いぼとり地蔵 … 明治30年頃
○大井川沿岸道中づくし … 明治末期
○春埜山のお犬様借り … 昭和初期まで
子供たちの元気な声が聞こえる里山
布沢は、竹林と茶畑に囲まれた自然豊かな集落です。夏になると川遊びや虫取り、ホタルを追いかける子供達の元気な声でにぎやかになります。
邑(むら)を流れる興津川の支流布沢川は、川幅20m程の清流です。
水量も少なく、深みもなく、鮎やヤマメ等もいて、夏は子供たちの絶好の遊び場です。6月には源氏蛍も出現します。
また、放任竹林を伐採し、クヌギを植林したところ、成長しつつあるクヌギ林にカブトムシが集まるようになりました。
古き良き時代の元気な農村を目指して
「布沢のたけのこ」と「両河内のお茶」のブランド名を祭りやイベントを通して県内外に知ってもらい、販路の拡大を図ります。
また、自然にできる自然薯は、イノシシが食い荒らして全滅寸前でしたが、自然に近い状態で芋を植えたところ、大きく育つようになりました。
子供からお年寄りまで参加の催しもの
4月の第2土・日曜日に開催する「善光寺とたけのこ祭り」は、平成元年から始まり、大勢の来訪者でにぎわっています。また、秋には、収穫感謝祭を催し、地域の特産物で作った料理を子供から老人まで皆でおしゃべりしながら楽しくいただきます。
空き家への入居者もあり、地域の行事にも積極的に参加してくれています。
子供の数も増えて、集落の人口が保たれています。
みんなで共に汗をかく共助の精神で
NPO法人「がんばらまいか佐久間」は、37の自治会と連携して、元気で活気ある町づくりを担っています。
伝統文化もしっかり継承されており、「川合花の舞」(静岡県無形民俗文化財)、「浦川歌舞伎」はその代表格として、秋には多くの人が町内外より観賞に訪れます。
また、NPOが運行するNPOタクシー(過疎地有償運送)もコミュニティ維持に貢献しています。
NPOのお店「いどばた」
ひとり世帯を中心に多品種、少量の惣菜が提供されていて、地域のサロン的な役割も担っています。
また、NPOの自家栽培のそばも提供されており、いずれはお店で直にそばを打ち味わってもらえるよう準備中です。乞うご期待!
そばのパートナー制度
都市間交流の核となるそばのパートナー制度を実施、都市部との協働でそばの里づくりを目指しています。
耕作放棄地の解消と農村景観の保持には、都市部の人の力がどうしても必要です。多くの人の参加を期待しています。