江戸時代から継承されるダイダイの産地
江戸時代の末期に熱海多賀に伝わったと言われているダイダイ。風待ち港として栄えた網代港に立ち寄った紀州の船乗り達が食べたダイダイの種を、守り育てて現在は日本一の産地となりました。
国道135号線「下多賀」の信号を入り、坂道を上っていくとダイダイ畑が広がります。橙畑越しに望む青い相模湾が美しい地域です。ダイダイの実は冬が過ぎても木から落ちず、年を越しても古い果実と新しい果実とが混在する事から「だいだい(代々)」と名付けられ、縁起の良い木として重宝されています。樹齢100年を越えるダイダイの木もあり、お正月のお飾りには欠かせません。
静岡県エコファーマー認定を受けた認定農家が、環境にも人にも優しいエコ橙を生産しています。
熱海の名産「だいだい」が熱海の味に
橙(だいだい)はそのまま食べると酸味が強いですが、香りはとても爽やかで果汁の風味も良いため、最近は地元の味として大変注目されています。香りがよく、酸味がきいて、魚や肉などの食材を引き立てる橙は、街中の飲食店でも活用したメニューが考案されており、2018年から提供されている「熱海だいだいサワー(熱海割り)」は、さっぱりとした後味が人気です。
地元の和洋菓子店でも、橙を使用した饅頭や大福、ダックワーズなどの商品が多数販売され、熱海ブランド(A-PLUS)に認定されるものもあるなど、土産物として好評を得ています。
さらにJAあいら伊豆農業協同組合では、昔ながらの郷土料理のだいだい寿司や料理の香り付けにも使える「だいだいぽんず あいら」、お鍋はもちろん肉料理などお好みに合わせてお楽しみいただける「エコだいだいぽんず」、さっぱりとした塩ベースの「塩ぽんず」などを取り扱っています。皆さんも熱海の農家が代々守り続けてきた伝統の橙の味をぜひご賞味ください。
熱海ブランドA-PLUSホームページ(リンク) JAあいら伊豆農業協同組合ホームページ(リンク)
多賀地区長浜「百八体流灯祭」
多賀地域の長浜海岸では、8月16日にお盆の伝統行事、百八体流灯祭が行われます。約3kmにわたって、焚かれる200基ものかがり火が幻想的です。海岸からは400もの灯篭が流され、夜の水面に揺らめきます。また、「伊豆多賀海上花火大会・網代海上花火大会」が開催されます。日程など詳しい情報は熱海市のホームページをご覧ください。国道135号線沿いにある長浜海浜公園では、月に数回開催される「ながはま特設市」で地元の特産品が並びます。多目的トイレや駐車場も完備。海を眺めながら、多賀の美味しいものを、たくさん見つけて下さい。
雄大なロケーションに広がる梅林
梅林に続く「月ヶ瀬ロード」は集落の間を抜ける道を行くと、広大な敷地に1500本の白梅・紅梅・しだれ梅が植栽された梅林に到着します。2月は梅の花、6月は梅の実が見頃です。梅林内の「天城連山展望の丘」は、雄大な天城の山々を見渡せる貴重な場所です。吉奈~船原を通って、梅と温泉を楽しむハイキングも人気です。
梅の美味しさを楽しめます
梅びとの郷では梅園で収穫した梅を加工した商品を販売しています。体に優しく美味しいと、お土産に好評です。昔ながらの作り方にこだわった梅干しは、まさに「いい塩梅」で、毎年購入に来る人もいます。梅ジャム・柚ジャムは売り切れることもある人気商品。梅シロップは炭酸水やお湯割りにすれば、世代を問わず爽やかな風味を楽しめます。梅シロップ割りの黄金比率は1:4。大人の方は、お酒で割ってハイボール風に。梅アイスも人気です。梅びとの郷で購入できます。6月頃には自分で収穫した梅を使った、梅酒作り体験も企画されます。
空の下で楽しむ音楽
梅林にある天城連山を望むステージでは、秋に十三夜の和楽コンサートが開催されます。月明りの下で聞く地元の天城和太鼓や篠笛、尺八、津軽三味線の演奏はとても幻想的です。
梅林で行われる天城音楽祭は、バンドのライブ演奏を天城連山を照らす夕焼けや星輝く夜空を見上げながら楽しめます。
ある時はしっとり厳かに、ある時は元気いっぱいエネルギッシュに。老若男女が楽しめる音楽イベントが開催されています。
梅まつり・太鼓祭り
梅の花が見頃になる2月に開催される梅まつり。地元の特産品販売、様々なジャンルの音楽演奏、マジックショーやダンス、体験イベントも盛りだくさんです。梅まつりの期間中に静岡県太鼓祭りも開催されます。おなかに「ドドン!」と響く、迫力ある太鼓の演奏を毎年楽しみに訪れる人も増えています。
四季清流桂川に育まれた田園空間
伊豆半島の中心部に位置する修善寺温泉は県下屈指の温泉街で、全国から観光客が訪れます。温泉街を西に進むと、「桂流コシヒカリのふる里」の美しい田園空間が広がります。棚田景観の残るこの地域では、清流桂川を水源として、良質なコシヒカリが栽培されています。また、初夏には清らかな水と空気のなかでホタルの舞う姿も見られます。
豊かな自然、伝統ある温泉街、歴史的資産の3つを兼ねそろえた魅力ある地域です。美しい景観を守るため、地域が一体となって活性化に取り組んでいます。
地域独自の食材でおもてなし
桂流コシヒカリは清流桂川で育まれたブランド米です。平成25年度に「お米日本一コンテストinしずおか」で金賞を受賞しました。安心でおいしい米づくりをモットーとした特別栽培米の栽培が広がっています。
中でも食味スコアが有名ブランド米と比べても引けを取らない水準である「桂流コシヒカリ」は、生産者と修善寺温泉の旅館とが連携し、食材として宿泊客に提供されています。地域で採れたものを訪れたお客様にその場で味わっていただくという地産地消のお手本です。
また、弘法芋や黒米などの地域独自の食材も栽培されています。弘法芋は修善寺温泉を発見した弘法大師にちなんで名づけられ、肉質が密で粘りが強いという特徴があります。黒米はこの地方では薬膳として食べられており、ほんのり甘く香ばしいお米です。
深い歴史が息づく邑
地域周辺には、源範頼(源頼朝の異母弟)の墓や、多くの石碑、寺院が残り、温泉と豊かな自然に深い歴史が溶け込んでいます。桂谷八十八カ所巡拝では修善寺地域に点在する礼所(石碑)を、毎年11月7日~9日の3日間を掛けて巡ります。四国八十八カ所の霊場の土を桂谷の八十八カ所に埋め、石碑を建立しており、四国八十八カ所巡りと同じ功徳が受けられるとして、毎年多くの巡拝者が訪れます。
修禅寺奥の院は、平安初期に弘法大使が開創したと言われています。本寺から桂谷地区を抜けて西に4.6kmほどの所にある奥の院は、若き日の空海(弘法大使)が修業した場所と伝えられています。
春と秋に「春の静寂」「秋の静寂」、冬至には「星まつり」が行われます。
イベント時には、地場野菜や地産食材を使ったお弁当の販売が行われています。
いちごハウスと田園風景
韮山多田地区の風景は広大な水田といちごハウス、富士山の景観がマッチして美しい田園景観を織りなしています。6月初旬の水田の水鏡、8月頃の鮮やかな緑の稲、10月頃の金色の稲穂。四季折々に移ろう田の様子と富士山のある風景は、どれも絵になります。冬から春はいちご狩りを楽しんだ後に雪化粧をした富士山をカメラに収める観光客の方も増えています。寒い季節や朝の早い時間や夕暮れ時は富士山が綺麗に見える事が多いそうです。
ブランドいちごの生産地
多田地区は静岡県のブランドいちご生産の中心地。いちごハウスの中では受粉の役目を担うハチ達が花から花へと飛び交います。きめ細やかに温度管理を行い、安心・安全で品質の良いいちごを生産しています。酸味と甘さのバランスが良く、中までほんのり赤い「紅ほっぺ」は多田地区の特産品の一つで、飲食店や製菓店などの料理のプロからの人気も高いです。
古くから野菜が良く育つ土に恵まれた多田地区では多様な農産物を栽培しています。地域のエコファーマーでは化学肥料、化学農薬に頼らない環境に優しい生産方法で作られた、食味の良い「エコファーマー米」を販売。伊豆トマトの栽培も盛んです。新鮮な農産物はグリーンプラザ伊豆の国で購入できます。詳しくはJA伊豆の国のホームページをご覧ください。
沢山食べて、良く働こう!
多田地区で毎年1月と9月に行われる「山の神講」。江戸後期から続くと言われるこの神事では、山の神様に感謝をし、皆で二杯盛りと呼ばれる山盛りの茶飯を食べます。『沢山食べて、しっかり力をつけて、皆で良く働こう』という意味があり、全員が食べきらないとお開きになりません。現在はご飯茶碗で2杯が一般的ですが、以前はどんぶりで2杯食べていたそうです。地元の小学校6年生も参加して、山盛りのご飯に驚きながらも、地域の心と伝統を継承しています。
伊豆の国いちごまつり
韮山時代劇場では毎年1月、地元産のいちごを使った「伊豆の国いちごまつり」が開催されます。
いちごの販売、いちごを使った体験イベント、地元の皆さんの手作りの品をお得価格で堪能できる「お楽しみ販売品」が人気です。
また、餅まきや大抽選会なども行われ、大変盛り上がります。詳しくは伊豆の国市のホームページをご覧ください
天竜浜名湖線沿いに続く農村の原風景
柿園や水稲栽培などの農用地と森林が調和した中を、天竜浜名湖線が走り抜けていく自然豊かな里地・里山風景が広がります。敷地川沿いの桜並木や、四季折々の自然や眺望の良い獅子ヶ鼻公園のトレッキングコースなどもあり、のんびり散策が楽しめます。四季折々に優しい表情を見せてくれる、農村の原風景が敷地村にはあります。詳しくは豊岡東地区協議会のホームページをご覧ください。
地元の美味しいものを満喫できます
敷地は特産品の柿が有名です。山から吹く冷たい風で干す枯露柿(ころがき)は地域自慢の逸品です。すだれのように吊るされた枯露柿のある風景は、晩秋から初冬にかけての敷地の風物詩です。とても甘いと評判です。食と農の体験施設白壁館では地場産品の購入や、美味しい敷地米の卵かけご飯などの食事ができます。新鮮な野菜、手作り加工品、ころ柿など、敷地村のお土産はこちらでどうぞ。
遠州大念仏蝉しぐれの盆
遠州地方に古くから伝わる念仏踊り「遠州大念仏」(静岡県無形民俗文化財)は毎年8月に開催されます。元亀3(1572)年の三方ヶ原の合戦で多くの死者がでたことから、戦に勝利した家康が両軍の死者の霊を弔うため念仏供養を命じたのが「遠州大念仏蝉しぐれの盆」の始まりと言われています。伝統行事を保存・継承して心豊かなコミュニティの活性化や観光交流を促進しています。
掛川のシンボル「茶文字」
新幹線や東名高速を走る車窓や空港から見える「茶」文字。昭和7年に東山区住民によって松の木を植生し、管理されてきました。ところが、昭和60年頃に松くい虫の被害に遭い、せっかく育てた木が枯れてしまいました。その跡地に檜を植樹し、現在ではその大きさが縦横約130mです。周辺の雑木の除伐も毎年、地域住民が協力して行っています。 地域のランドマークとなっている茶文字。 春は桜、新茶の季節は鮮やかな緑のお茶畑越しに、冬には雪が舞うこともあり・・・と、季節ごとに美しく個性的な景観を作りだします。「茶」文字が見える向きや大きさで自分の位置がわかるという地元の人もいる、掛川のシンボルです。
世界農業遺産「茶草場農法」は美味しいお茶を育てます
東山地区は、掛川市の粟ヶ岳のふもとに広がるお茶の生産が盛んな地域です。秋から冬にかけて、ススキやササなどの山草を刈り取り、茶園の畝間に敷く農法は、「茶草場(ちゃぐさば)農法」と呼ばれ、平成25年に世界農業遺産に認定されました。茶草場とは、ススキやササが繁茂する半自然草地のことで、茶園周辺に点在しています。毎年、茶草場の草刈りが行われることにより、里山の自然が守られ多様な生物が生息する場となっています。また、茶園に敷かれた山草は良い肥料となり、美味しくて高品質なお茶が育ちます。
【世界農業遺産 静岡の茶草場農法】のページはこちら。
東山を味わい、楽しむ
掛川市東山の粟ヶ岳山麓にある東山いっぷく処では、昔の在来茶を復刻させた在来茶園のお茶(深蒸し茶)を販売しています。東山のシンボルである「茶」文字を用いた、茶文字まんじゅうも人気です。粟ヶ岳山頂に歩いて1時間ほどで行けます。車でも行けますが、道が狭く、カーブが多いです。天気のいい日は山頂から伊豆半島、遠州灘、富士山を望める絶景ポイントですので、お弁当を持ってのハイキングに訪れる人も増えています。
東山地区ではお茶どころらしく、お茶にかかわる祭礼やイベントがあります。毎年元旦には粟ヶ岳の山頂で、初日の出を拝み手揉み茶の実演など湯茶接待があります。4月の栄西禅師供養祭では栄西禅師像前にて献茶と茶接待を行います。9月の山王神社祭典は五穀豊穣と茶業繁栄の祭りで、二輪の山車を引いて祝います。11月は 農業祭で生粋東山茶、こんにゃく、田舎みそ等の販売します。毎月第3土曜日に掛川駅通りで開催される「けっトラ市」にも出店しています。
豊かな自然と共存する「とうもん」
掛川市・袋井市・磐田市の南部に広がる広大な田園地域のことを「とうもん」と言います。「稲面(とうも)」「田面(たおも)」がその言葉の由来と言われている静岡県内随一の穀倉地帯です。緑の海原、金色の絨毯と、一面の水田が四季折々に魅せる情景も、豊かな自然があってこそ。左の写真はトラクターが耕した後をついて歩くサギたちです。肥沃な土と一緒に掘り起こされた餌を啄ばみに大集合。こんなに多くのサギたちの胃袋を満たす恵みがここにはあります。大自然と農業との共生が織り成す風景は「とうもんの里」の自慢です。
特産物展示スペースなどがある建物はバリアフリーになっています。多目的トイレも完備しています。
農業の面白さ、体験できます
とうもんの里では農業の面白さや、農村文化の良さ、食の大切さを体験講座や刊行誌の発行を通し、伝えていく活動をしています。農業に全く関わった事がない大人も、子供も、一緒になって参加できる体験イベントは年間約100回開催されています。 ジャガイモ掘りやお茶摘み体験、稲刈り体験、籾すり体験、野菜の植え方講座、製茶工場の見学、布ぞうり作り・・・ここではご紹介しきれません。体験イベントなどの情報はとうもんの里のホームページをご覧下さい。
田んぼの生き物を知る体験
とうもんの里一帯には、素晴らしい自然の営みがあります。人の手が程よく入ることで、田んぼに暮らす生き物や自然環境が豊かになり、美しい景観を作り出します。その素晴らしさをみなさんに知っていただきたくて、田んぼの生き物調査を開催しています。自分の手で生き物に触れ、多様な生態系を見る事ができます。
調査に参加してからは、好き嫌いの多かったお子さんがご飯を残さず食べるようになるというお話も聞きます。食育にもオススメの調査です。
趣向を凝らしたかかしがいっぱい!
新野のかかし祭りは、趣向を凝らしたかかしが新野川の堤防沿いに40体以上立ち並びます。来場した人も参加できる人気投票があり、バラエティーに富んだかかし達を前に、お気に入りを選ぶのに迷ってしまうことも。そのユニークで思わずニッコリしてしまう温かい雰囲気に、遠方から毎回足を運ぶリピーターも増えています。毎年10月初旬から中旬まで開催されます。川沿いの遊歩道も環境美化の活動でコスモスやヒガンバナが植栽され、地域の人も訪れた人も花にその目を癒されています。
お土産に地域の特産品を
かかし祭り開催日には、地域の皆さんによる色々な出店があります。新野地域の特産のお茶「御前崎つゆひかり」は食材王国静岡県の認定ブランド「しずおか食セレクション」に認定されています。鮮やかな緑色でやさしい渋みの中に旨みと甘みが引き立つ爽やかな味わいです。新野で収穫されたコシヒカリや、野菜や果物の他、見逃せないのは、かかし祭り限定販売のカカシ煎餅。この時しか手に入らないので、お土産に人気です。また、かかしの立つ遊歩道沿いには、懐かしの手作り竹馬などもあり、子供たちが夢中になって遊びます。
新野左馬助親矩ゆかりの地
新野地区にゆかりのある新野左馬助は戦国時代の武将で、井伊 直政の命の恩人と伝えられています。左馬武神社には、その墓と伝えられる石塔(五輪塔)があります。新野氏の八幡平の城(新野古城)や天ケ谷城平は城址を散策できるハイキングコースになっています。定期的に地域の皆さんでハイキングコースの整備などを行っています。野鳥の声を聞きながら、新野の歴史巡りを楽しめます。お茶の産地でもある新野では、手摘みした新茶を左馬武神社に奉納する献茶祭が4月に行われます。家紋の入った左馬助公どらやきはお土産にも最適です。
田んぼと茶畑の織りなす里山風景
静岡県を代表するお茶と田んぼのコントラストが美しい自然豊かな里山「朝比奈」。
ふるさとを感じさせる、何かほっとさせてくれる景色がここにはあります。御前崎市は、日本屈指の日照量を誇り、太陽の恩恵を最大限に取り入れることができます。朝比奈地区では、牧之原農業用水を利用した茶栽培が大規模に展開されており、新品種「つゆひかり」の導入が積極的に進められています。
「あらさわふる里公園」
地域の交流拠点「あらさわふる里公園」は、山間の懐かしい風景が広がる中に、ビオトープエリア、農業体験エリア、バーベキュー広場、多目的広場、「味工房わらび」、直売施設「ほい!かって家」など様々な施設が充実しています。お花見や茶園ピクニックなどに遠方から多くの人が訪れます。また、園内の棚田では毎年浜岡北小学校の5年生児童が稲作体験をしており、6月に田植え、10月に稲刈りを行っています。園内には桜や梅、ツツジやアジサイなど 四季折々の花が植えられており、1年中いろいろな花が楽しめます。園内には桜や梅、ツツジやアジサイなど 四季折々の花が植えられており、1年中いろいろな花が楽しめます。
バーベキュー広場では、しずおか食セレクションにも認定された「遠州夢咲牛」を堪能できるので、家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。
地元農産物は 「ほい!かって家」で
あらさわふる里公園内の直売施設「ほい!かって家(やー)」では、地元の農家が精魂込めて育てた旬の食材を販売しており、新鮮でおいしい野菜を求めて訪れる人々との交流が図られています。
直売施設に並んでいる食材を見ていると、思わず手に取ってしまいます。
四季折々に表情を変える農村景観
森町南部地域の水田地帯は昭和40年代より、かんがいやほ場整備などの基盤整備が行われた、生産性の高い優良農地です。昭和44年にレタスの指定産地となり以降、スイートコーンが導入され、水稲+レタス+スイートコーンの年3作「水田3倍活用農法」を確立し、年間を通じて休むことなく農業生産活動が行われ、就農する若者が増加しています。四季折々に表情が変わる農村景観は絶景を見せてくれます。
スイートコーンは県外からも大人気
初夏を迎えると当地域の街道沿いにスイートコーンの直売所が立ち並び、早朝から購買客の行列ができます。週末には、評判を聞きつけた県内外各地からのお客さんがやってきます。また、新東名高速道路「遠州森町PA」にて、当地域の特産物を販売しています。地産地消はもちろん、県外にも森町の農産物の美味しさを広めています。
遠州森町原産の治郎柿
遠州森町は治郎柿の原産地で、江戸時代末期に百姓「治郎(松本)」が太田川の川原で見つけた柿の木を自宅に植えたのが始まりで、その原木は現在も残っています。静岡県の天然記念物に指定されています。毎年秋に皇室に献上している森町の治郎柿は、甘柿の王様として知られています。
歴史あふれる豊かな自然
邑には、清流吉川、三倉川が流れ、夏はアユ釣りや川遊びに多くの人が訪れます。
お茶、シイタケ、自然薯などの栽培が盛んで、特産品となっています。
子供たちの農業体験や地域ぐるみでのオープンハウス「ぷぶふの日」を開催し、都市と地域の交流を図り、住民の暮らしなどを紹介しています。空き家めぐり等を実施し、農村の古民家の良さや周辺の環境を体験してもらうことで積極的に地域交流や定住化の推進に取り組んでいます。
特に、ふるさと子供夢学校では、県外からの小学生を招くとともに、韓国からの農業大学生との交流も行っています。
人気の「山里の市」
秋の訪れとともに、森町の食卓を飾るのが「芋汁」です。自然薯をすり下し、サバやシイタケのみそ汁で薄め、お酒のおつまみやご飯にかけていただく森町の伝統料理です。観光施設アクティ森の「山里の市」では、地元でとれたこの自然薯が売られ、人気の商品となっています。地域で採れた新鮮な野菜が並びます。
「手づくりそばほっとり」では、そば打ち体験や、地元のおかあさんの手料理を楽しむことができます。コテージやキャンプ場の宿泊施設がある他、マウンテンバイクのレンタルを利用もでき、サイクリングで巡るアウトドア体験ができます。また、一流シェフによる「森のレストランかわせみ」や、遠州地方の名産や特産品を集めた「よんな市」も人気です。
歴史的魅力もいっぱい!
国指定文化財「友田家」は平家の落人が、元禄13年(1700年)に現在の地に移築したとされ、当主は現在47代目に当たります。家の造りは、「片喰違い型」と呼ばれる遠州地方の古農家に使われた型式で、中世の建物をそのままに残された建物として昭和48年に国の重要文化財に指定されています。
葛布の滝は、古来よりこの地方に葛(くず)が多く自生しており、これで葛布を製造したことからこの地名の由来となりました。明治の頃には、製氷地として知られ、「赤牛と黒兵衛の伝説」が残されています。
また、天方城主の墓がある「蔵雲院」、曹洞宗の古刹「自得院」など由緒ある神社や仏閣があり、歴史的にも魅力のある地域です。
花咲く恩地町
地域一丸となって、環境整備に力を入れている恩地町。浜松市の「花いっぱい運動」に参加し、耕作放棄地の沿道沿いに季節の花を年2回植栽し、道行く人たちの心を和ませています。かつての耕作放棄地でひまわりや菜の花を栽培し、幼稚園児たちも自由に出入りし楽しんでいます。ひまわり畑やコスモス畑など、四季折々の花咲く地域になっています。地域の子供達は、夏休みの間、ひまわりの笑顔に見守られてラジオ体操を行います。地域住民が協力して、芳川堤防の除草や、散策者が早春を満喫できるように11月には菜の花の種をまきます。ウォーキングコースとして人気があります。
みどり朝市
毎月1回、第3日曜に恩地町公会堂でみどり朝市が開催されています。朝市のモットーは「新鮮・やすい・うれしい」。朝市を通して地産地消の輪が広がり、地域住民の交流と親睦の場にもなっています。毎回100名ほどの人で賑わい、開始後30分程度で売り切れ、閉店しますので、お出かけになる方はお早めに。地元の農家を中心に出店し、新鮮な採れたてたて野菜や手作り品が並び、地域の人たちの楽しみになっています。
サツマイモのコロッケや大福が人気
かつての耕作放棄地で栽培したサツマイモを地元の食品加工会社で冷凍コロッケに仕上げました。冷めてもおいしいコロッケです。地元の職人さんが手作りしている大福なども好評です。サツマイモのコロッケや、大福は100円/個程度で販売されます。季節によって、メニューは変わります。毎月開催されるみどり朝市で販売されています。地域の子供たちがサツマイモやジャガイモの栽培・収穫体験をする畑も耕作放棄地を再生させました。子供たちは苗植えから雑草取り、つる上げ、収穫までの一連の作業で野菜を作る大変さや収穫の喜びを体験します。かつての荒れ地は、かけがえのない食育の場に生まれ変わっています。
野鳥や希少生物が住まう豊かな自然
和地地区では、トンボ池の造成等のビオトープ造りや梅や紫陽花の並木作りに取り組みました。花川の堤防の矢竹の刈り取り除去を地元高校生の協力を得て実施。蛍の里作りにも着手し、コスモスや菜の花の他、河津桜400本を堤防沿いに植栽し、地域住民が協力して自然豊かで花のある風景を管理・維持しています。源氏・平家・姫蛍の生息地でもあり、6月初旬は蛍の乱舞が見られます。次世代に美しい環境を残す為に、子供たちへの教育にも力を入れています。
馬鈴薯、トマト、キク、ガーベラ
和地地区では昭和30~40年代に天竜川から取水する三方原用水が整備され、現在は馬鈴薯、トマト、キク、ガーベラの特産地となっています。三方原で生産される馬鈴薯は「しずおか食セレクション」に認定されていて、期間限定の「三方原ポテトチップス」は静岡土産として定着しつつあります。
また、地域内の遊休農地を活用して餅米を栽培し、収穫したもち米を使い和地・湖東の2つの幼稚園へ寄付し、餅つき大会を開催しています。公民館まつりでの餅つきでは、つきたてのお餅が500食程ふるまわれます。大好評で、すぐに終了してしまいます。
勇壮な手筒花火とお神楽奉納
毎年7月に開催されている村まつりでは、吹き出す火の粉が勇壮な手筒花火を奉納します。子どもたちも手持ちの小さな手筒花火を体験します。小学生の子どもたちはお神楽を奉納し、伝統神事の継承をしています。
弥生時代の銅鐸が出土
弥生時代の銅鐸が数多く出土し、美しい水田が広がる由緒ある田園地帯です。弥生時代に作られ、使われた青銅製の銅鐸は稲作の豊作祈願の祭りに使われた道具とも言われ、7つ出土しています。銅鐸が埋もれたままの状態で、金属探知機により見つかったのは全国でも初めてのことでした。浜松市姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館で見ることができます。
他にも初山宝林寺の仏殿と方丈が国の重要文化財に指定された宝林寺や、厄除け観音の祝田山善明寺など由緒あるお寺が有名です。1月6日の例大祭には多くの人で賑わいます。また、町内の33カ所には、地域に伝わる物語を「いにしえのまちづくりの会」が作った切り絵で紹介しています。
良質のお米と柑橘栽培
中川地域の特産である水稲栽培。化学肥料、農薬を静岡県基準の5割以上削減して栽培した特別栽培米『まいひめ』は地元細江地域で作られた、美味しいお米です。厳しい水田環境基準もクリアした、バランスの取れた生態系の中で育まれるお米は自然環境を守りながら、人にも生き物にも安心・安全と人気を集めています。
中川地域の特産の一つに温州みかんと白柳ネーブルがあります。毎年、皇室へ献上される、宮内庁御用達の産地です。白柳ネーブルは果汁が豊富で濃厚で独特な風味があります。香り、甘さ、酸味も程よくバランスのとれた美味しさです。
ビオトープで自然との共生を学ぶ
多くの地域の人達によって、農村環境の保全と質的向上、生態系の生息状況と保全活動をしています。子どもたちによる稲作体験や田んぼの生き物調査も行われています。水田地帯の一角には生物と食物の共生できる自然環境を少しでも多くの人達に学理解してもらおうとビオトープが作られています。
寺野のひよんどり
『ひよんどり』とは「火踊り」がなまったものと伝えられています。寺野ひよんどりは、400年近く前から伝承される五穀豊穣や無病息災を祈る祭礼です。宝蔵寺観音堂で毎年1月3日に開催され、国の重要無形民俗文化財に指定されています。見物に行かれる時は暖かくしてお出かけ下さい。渋川親水公園のからくり人形の館では、祭礼の日以外でも、からくり人形によるひよんどりを見ることができます。古から続く伝統の祭礼に触れてみませんか。
豊かな自然に囲まれて
少し背の高いシブカワツツジは分布範囲が限られている貴重な植物。渋川つつじ公園内に自生する約4,000本の群落は県の天然記念物に指定されています。花が見頃になる5月から6月にはつつじ祭りが開催され、鮮やかなピンク色のトンネルを楽しめます。小高い山の公園なので、動きやすい装備でお出かけ下さい。環境庁の絶滅危惧種に指定されているギフチョウの生息地でもあります。田畑と豊かな自然の織り成すここだけにある情景は、ここに暮らす人々が守り続けている大切な宝物です。
てんてんゴーしぶ川
てんてんゴーしぶ川は、NPO法人 『大好き渋川 』 が運営している奥浜名湖の山々に囲まれた自然豊かなキャンプ場。渋川が大好きな会員が、ここでしかできない体験やイベントを企画して、皆さんをお待ちしています。間伐材を利用した薪作り体験や鮎のつかみ取りのほか、2月中旬から3月中旬は約2,000体の雛人形が並ぶひなまつりを開催。土雛や掛け軸雛など珍しいお雛様も見られ、訪れる人の目を楽しませています。
渋川ならではの味
てんてんゴーしぶ川ではご当地の美味しいものが味わえます。イベントで販売する五平餅に塗られる味噌は一味ちがいます。その味の秘密は是非、実際に食べてお確かめ下さい。「てんてんのしし鍋」はしし肉や野菜がたくさん入ったすき焼き風。くさみも無く、美味しいと評判です。3月までの期間限定メニュー、ご予約(053(545)0452)をお忘れなく!