豊かな水環境
三島市の南部に位置する中郷地区は、富士山の湧水を水源とする疎水百選や世界かんがい施設遺産に登録されている「源兵衛川」と、ため池百選に選定されている「中郷温水池」によってかんがいされる142haの水田が広がっています。
源兵衛川や、中郷温水池は農業用施設としての役割のみならず、良好な水環境として、多くの人々が訪れる「水の都 三島」を象徴する観光スポットにもなっています。
水環境と生態系を守る地域活動
水田へ水を供給するための起点となる源兵衛川は、中郷用水土地改良区や地域住民、企業、NPO法人グラウンドワーク三島や行政の協働により維持管理が行われています。NPO法人グラウンドワーク三島では、市内の小学生を主対象として、「源兵衛川環境出前講座」の開催や、親子を対象にした自然観察会を実施するなど水環境と豊かな生態系を地域住民で考え、守る取組が行われています。
地元産の農産物を食べる
地域住民やNPO法人、土地改良区、企業、行政の協働によって守る水環境に育まれたお米や野菜などの農産物は、地産地消の考えのもと、農産物直売所「伊豆・村の駅」で多くの観光客に販売されるほか、JA三島函南に出荷し、市内や県内の学校給食に利用されています。「伊豆村の駅」は伊豆の玄関に位置する観光交流の拠点にもなっています。
史跡が数多く残る東海道の間の宿
島田市南西部に位置し、菊川沿いに水田が広がり、台地や傾斜地には茶園の広がる地域。中世に栄えた古い宿で、詩歌や伝説に詠まれた歴史ある里として知られており、史跡も多く残る。
地域住民の共同活動により、草刈りや花の植栽が行われ里山として綺麗に整備されている。
イベントによるコミュニテイづくり
地域住民の有志でつくる、「ごりやくの会」が中心となり、「ごりやく街道ウォーキング」や「茶の実オイル・灯りアート」などのイベントを開催し、地域活性化と仲間づくりを行っている。
また、地域内には、陶芸家や彫刻家など芸術家も在住し、お茶とアートをコラボレーションしたイベントも行われている。
加工茶の販売
山間地で生産する深蒸し茶を主要農産物としているが、近年では、紅茶や釜入り茶、抹茶といった、緑茶以外の製造にも力を入れている。さんぽ茶屋では地元の野菜をふんだんに使用した、定食やお弁当がつくられ、雇用の場としても機能している。
自治会を中心に地域のきずなを深める活動を進めています
自治会では、「中清水紅葉祭」等を開催し、地区内外の人々の交流を図っています。また、二宮尊徳の唱えた報徳思想を実践し次世代に継承するため地区内に「中清水報徳社」が結成されており、その中の「中清水報徳婦人倶楽部」は、「富士山おばちゃん’Sキムチ」を生産・販売し、メンバーの交流を深めるとともに、商品は地域の人気を博している。
ごてんばこしひかりのブランド化を進める稲作農業の他、冬季は水かけ菜の栽培にも取り組んでいる。近年、生産性向上を図り、ほ場整備事業を計画している。
三方原台地の南端で育つ数百種類の野菜
三方原台地の南端に位置し、豊かな自然環境に囲まれているこの地は、三方原用水の整備により農業が大きく発展し、現在では浜松を代表する農業エリアとして、サラダ菜、チンゲンサイ、水菜など数百種類の野菜を育てています。私達は、農業を通じて地域活性化に貢献したいという想いで日々活動しています。
放置竹林の問題を期待に転換
農業発展の一方、景観悪化や生態系への悪影響を招くとされる放置竹林の整備が地域の課題となっていましたが、地域が一丸となりこの問題解決に取り組みました。竹の持つ抗菌作用、高い栄養価に着目し、伐採した竹を粉砕し、チップや粉末にして食料や肥料、飼料として活用する事に成功し“問題を期待” に転換しました。今では竹の有効活用が、地域活性の鍵となっています。
地元育ちの野菜を味わってください
地域活性化の核となる場所として NPO法人 OHKUVOが運営するレストラン「CoCoChi」があります。ここで
は、地元の女性達が地元で採れた野菜を中心に皆様に提供しており、次代の町の担い手として地域に根付く人材の育成や地元農家の生産意欲を向上させる場となっています。竹には、ビフィズス菌、オリゴ糖や食物繊維が多く含まれており、竹を使ったメニューがレストランの目玉商品となっています。今後は、野菜の新たな有効活用手段として、乾燥野菜を使ったメニュー作りにも取り組んで行きます。
久留女木の棚田
「久留女木の棚田」は新東名高速道路浜松SAスマートICから車で約20分の位置にある。「日本の棚田百選」に選定されたり、景観賞を受賞したりするなど、静岡県を代表する農村景観の一つである。また、清らかな湧水が貴重な水生生物の生息環境となっており、農村環境の有する多面的機能が多分に発揮され、多数の観光客が訪れている。
久留女木竜宮小僧の会
棚田を健全に次世代へ引継ぐことを目的に、平成26年4月「久留女木竜宮小僧の会」が発足。当会では地元農家と外部耕作者の橋渡し役の他、意見交換会を定期的に開催している。また、平成21年度に不二総合コンサルタント(株)と一社一村しずおか運動に認定されており、協働活動により、昨今の中山間地域の課題に対して地域と関係者一丸となって取り組んでいる。
米作りを次世代へ継承
米作りを次世代へ継承
浜松市浜名区引佐町は、平成29年度NHK大河ドラマ「女城主井伊直虎」の撮影地として、一躍脚光を浴びている。当棚田では「直虎が見た風景再生プロジェクト」として、1年間の棚田の耕作を学ぶ「久留女木棚田塾」と、お米作りに触れてみたい人を対象とした「稲作体験会」を展開している。
県境に位置する、山々と清流に囲まれた神秘的な邑
浜松市中心部から車で約1時間30分の山間部に位置し、山々と清流に囲まれた自然豊かな農村地域です。長野県との県境で開催される峠の国盗り綱引き合戦や7年に一度水が湧き出す遠州七不思議の一つである幻の池「池の平」は全国的にも有名です。また、旧暦の1月に開催される「西浦田楽」は国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
有名ブランドとのコラボレーション
平成27年度から「一社一村しずおか運動」に「(有)春華堂」をパートナーとして取組んでいます。在来種の雑穀を使用した新しいお菓子の製造販売や栽培体験イベントの開催など、地域資源を活用した都市住民との交流が活発に行われています。
在来作物と山と川の幸が盛りだくさん
山の幸を活かした栃もち、しいたけ、刺身こんにゃく、牡丹鍋等の多くの特産品があります。また、雑穀を使用した料理を提供する「つぶ食 いしもと」やレストランと特産品販売所がある「塩の道 国盗り」は、花見や紅葉の観光シーズンや休祝日には多くの人で賑わいます。平成26年度からは、水窪じゃがた(じゃがいも)をPRするじゃがた祭りも開催されています。
森と水に育まれた美しい山村
邑の中央を大天竜川が静かに流れ、東には霊峰秋葉山、西の峰々は赤石山系の山並みが連なります。
古くから植林が始まり、一面は杉・桧(ひのき)の人口林で全国有数の天竜林業地帯の中核をなしています。
豊かな水資源、森林資源をもとに、杣人(そまびと)は、この美しい地域資源を守りながら魅力ある森の郷づくりを進めています。
地域の連帯感のもとに明るい邑づくり
地域に今後も住み続けたいと実感できるまちづくりを、みんなで進めていくこととしています。
1.明るい希望の持てる地域社会を維持していきます。
2.地域の美しい自然、先人が築いた山間地農業の魅力を伝えます。
3.地域が潤う都市内交流を進めます。
活動のひとつとして、NPO法人ほっと龍山では、高齢化した集落への移動販売・宅配事業を始めました。
食料品、日常生活用品を積んだ移動販売車が各集落をくまなく廻り、高齢者の買物支援をしています。
また、販売車の停車場所へ来られない人には、軒先まで商品を届け、声掛けなどにより高齢者を見守りながら、その生活を支えています。
天竜から上る朝霧に包まれた龍山茶
農業生産法人「あぐりーふ龍山」により生産された山のお茶は、碾茶(てんちゃ)や紅茶に加工され、高値で取引されています。
また、地元女性グループである「ドラゴンママ」「なずな工房」などにより、地元の特産物・農産物の加工販売や、惣菜づくりなどを実施しています。
来て!見て!感じて!“山の邑”を!
四季折々の移り変わりを感じ、自然の恵みに感謝し、季節の仕事とともに生きる昔ながらの山の暮らし。その暮らしを春野町杉・川上地区に住む人々は続けています。
都会の生活と比べると不便な事も多いですが、そこには物を大切にする心や地域の横と横のつながりなど、これまで邑(むら)の人と自然が育んできた「良いつながり」「古き良き文化」があります。
子ども達に伝え繋げたい“山の魅力”
春野町杉・川上地区には、邑の組織NPO法人「はるの山の楽校」があります。そこでは、地域に根ざした事業の開発や支援、都市住民との交流、環境に関する活動を行っており、平成27年9月には“第1回ラブファーマーズ・カンファレンスinはるの山の楽校”を開催しました。
また近年、子ども中山間地域交流事業を開催しており、街の子ども達に「春野山の村」を拠点に地域の小学校や地域住民と交流することで、都市部と異なる生活や文化を体験してもらっています。
“山の邑”を次代の産業拠点に!
「春野山の村」の施設を活用し、春野の豊富な森林資源、地域の食材を活かした「木工体験」「農業体験」などの体験活動を来訪者に提供する事により、都市農村交流を通じて春野の良さを感じてもらい、地域の活性化を図っています。
春にはフリーマーケット「山の楽市」も開催しています。
また、春野町杉・川上地区は、お茶の産地でもあります。
新緑のお茶畑は、一見の価値有りです。
静岡県全域で有名なお茶ですが、標高が高い所で作ったお茶は、朝晩の気温差が大きく、美味しいお茶になるそうです。
また、水は春野町の北部に位置する南アルプス深南部前衛にある岩岳山から採っています。山からの澄み切った天然水は春野の財産です。この水を使って炊いたご飯や農作物はとてもおいしいです。
春野の地に産業拠点を確立し、地元の雇用確保や地域再生を図り、「持続可能な社会の構築」を目指しています。
「掛川地域塾」の活動地域
江戸時代には東海道の主要宿場町として、また掛川城を核とした城下町から発達したこの地は、二宮尊徳(幼名:二宮金次郎)ゆかりの報徳の地です。
土地に感謝し、先祖に感謝し、受け継がれた報徳の精神の形を垣間見ることができる里です。
掛川市中心市街地とそれに隣接する農地では、「掛川地域塾」が活動しています。
掛川城天守閣を望む地域で、市内随一の文教区域でもあり、都市化した住宅地と農地が混在する、県内農村地域の現状を如実に表しています。
「掛川市農業活性化やる気塾」
「掛川市農業活性化やる気塾」は、農業を取り巻く厳しい状況に対し、地域・農業者・農協・行政が一体となり話し合える仕組みを作りました。
掛川市内の旧村単位に組織された24地域塾が、それぞれに特色ある地域農業の振興と活性化を図ることを目的に活動しています。
その中のひとつ「掛川地域塾」は、掛川市農業活性化やる気塾に参加する地域塾として、消費者である地域の非農家住民に農業体験を通じ、農業の楽しさ・大変さ・喜びを味わってもらい、農業への理解を深めてもらっています。
同時に、市街地にある農地の多面的機能の有効性についても、浸透しつつあります。
ブランド『掛川焼酎』で良い良い
「掛川市農業活性化やる気塾」の活動により収穫された、サツマイモの活用法を地域で検討し、ご当地芋焼酎『掛川城酎』が発案されました。焼酎づくりの輪を広げるため、原谷地域塾に声を掛け共同でスタート。
さらに、『掛川城酎』を地域ブランドに育てるため、東山口・西山口地域塾とも連携し、遊休農地を利用した「ベニアズマ」栽培を行っています。
『掛川城酎』は、JA直売所や市内酒店で販売しています。
遊休農地で育てたサツマイモを使用して作った芋焼酎。米こうじを使って、芋特有のくさみを抑えた飲みやすい仕上がりが特徴です。
平成27年度で5代目となる『掛川城酎』が完成しました。期間も数も限定ですので、お求めの際は在庫をお問合せください。
湯船あじさいまつり
棚田状の水田は、中山間地域総合整備事業により整然と整備され、管理された法面とあぜ道に植えられたあじさいの水田景観が美しい地域です。
6月下旬、水田のあぜや法面に植栽された約3,000株のあじさいが咲き誇ります。毎年、この時期になると「湯船あじさいまつり」が開催され、地域の内外から多くの見物客が訪れます。
また、過去には、JR東海さわやかウォーキングなども誘致しています。
ホタルの里づくり
中山間地域総合整備事業足柄地区によりほ場整備された、湯船工区の農地を有効利用し保全していくため、中山間地域直接支払制度・湯船地区集落協定による保全活動が地域ぐるみで展開されています。
地域全体の鳥獣被害を防止する電気柵の直営施工や共同管理、法面・畦畔(けいはん)へのあじさい植栽や管理、ホタルの自生地の保全・拡大を目指したホタルの里づくりを実施しています。
平成27年度には「静岡県ほたるサミット小山町大会」で、本地区を会場にホタル鑑賞会などが開催されました。
地場産品と直売所
富士山の東麓、神奈川県境近くに位置する中山間地域で、富士山からの湧水が豊富に流れ、これにより地域ブランド米「ごてんばこしひかり」や、水かけ菜の栽培が盛んです。
地区近隣の「道の駅ふじおやま」には、農産物直売所「みくりやの郷」が設置され、地域農産物・加工品の販売が盛んにおこなわれています。
伊豆の屋根「茅野」
伊豆半島のほぼ中央に位置し、天城連山や鉢窪山(はちくぼやま)などの深い自然に囲まれ、天城越えで有名な「浄蓮の滝」や「八丁池」、狩野川の源流「滑沢渓谷(なめさわけいこく)」、「わさび田」など、富士箱根伊豆国立公園や伊豆半島ジオパークに指定される自然環境豊かな地域で、麓の集落には「茅野の棚田」が広がる水と緑に囲まれた地域です。
「天城ビジターセンター」は、伊豆半島ジオパークの情報発信施設として半島内3つ目の施設(道の駅天城越え・昭和の森会館内)。
伊豆半島の豊富な自然、源泉、食材…全ての根幹には、伊豆半島の特異な成り立ちが関係しています。地元の方、観光でお越しになった方、さまざまな方に伊豆半島ジオサイトを紹介しています。
棚田をつなぐ
茅野では、従来から旧天城トンネルや天城街道、昭和の森、浄蓮の滝などの天城地域内にある自然遺産の保全管理を行う一方、集落内の農地「茅野の棚田」を保全するため「はちくぼ会」を組織し、棚田保全活動や黒米や大豆などの栽培・販売を行っています。
また、若い世代の住民で「茅野塾」を立ち上げ、「茅野まるごとポスター展」や、地域内の保全活動、地域の情報発信に努めています。
ポスター展では、地域住民などをモデルとした同塾のポスター約40点が飾られ、人気投票もおこなわれます。温かい雰囲気のポスターに、この地に住みたいと思う方も!
茅野を楽しむ
地域内の「道の駅天城越え」には、「昭和の森会館」で天城の森林、農林業学習や地元食材のレストランを楽しむことができる他、「天城わさびの里」「竹の子かあさんの店」で農産物や加工品の直売がおこなわれています。また、「はちくぼ会」「茅野塾」では、もち米、黒米の田植えや稲刈り体験などの田舎暮らし体験ツアーを実施しています。
「モミの木沢里山食楽舞」では、わさびオーナー制度、焚き火バーなど。ファーマーズヒルでは、石窯ピザ焼き体験や工芸品づくり、川遊び、薪割り、五右衛門風呂など多くのアクティビティが楽しめます。伊豆半島の屋根に、2棟のログキャビン、オプションでツリーハウスの宿泊も可能です。令和3年から手作りキャンプ場が新設されました。
空港から望む美しい自然の邑
牧之原市の北東部に位置し、明治時代に本間賢三により本間隧道(ずいどう)が整備され、古くから農業の活性化を図ってきました。
現在ではお茶やお米、レタスやみかん等様々な農作物が栽培されており、多くの水資源を活用した、田畑の発展が目覚ましい地域です。
平成21年には、富士山静岡空港が開港し、世界へ繋ぐ邑(むら)としても注目されています。
また、美しい環境資源として多くのホタルが生息し、毎年5月から6月頃にホタルの鑑賞会をおこなっています。
世界でも珍しい三種のホタル(ゲンジホタル、ヘイケホタル、ヒメホタル)を見ることができる貴重な里は、地域の方による生態系保全活動により守られています。
地域街づくりの推進
市の地域街づくり事業にいち早く取り組み、発展を目指して、Facebookによる坂部のPRをおこなっています。ゆるキャラ「さかべっち」も作成され、地域の活性化のため活躍しています。
また、榛原里山の会の取り組みで、地元の坂部小学校の生徒に環境の学習会を開催したり、田植え体験を開催したりと、地域の資源の大切さを教えています。
石雲院・展望デッキ・飛翔軒
「石雲院(せきうんいん)」は、勝間田城主から寺領を寄進され、康正元年(1455年)に創建されました。
勝間田氏の菩提寺(ぼだいじ)として、また今川氏、武田氏、徳川氏と、有力な大名に庇護され、全国に800を超える末寺を数える、由緒ある古寺です。
山門、総門、参道の丁石、龍門の滝の彫刻など、建築や彫刻技術に優れており、市の指定文化財になっています。緑深い山中にあり、散策するだけで心が洗われるような境内です。
また、石雲院展望デッキが静岡空港の隣接地にあり、展望デッキでは地元の有志の方たちが「飛翔軒」を運営しています。
売れ筋はその日の朝に採れた野菜で、新鮮さと値段の安さから、土・日曜限定営業にもかかわらず多くのリピーターがおり、土曜の朝には主婦らが列を作ることもあります。
心のふる郷、葉梨西北
新東名高速「藤枝岡部IC」からわずか10分で行ける邑(むら)。そこに広がるのは、どこか懐かしい農村の原風景。
川に舞うホタル、山にはみかん、お茶畑。そして、アーモンドの花が、邑(むら)に新しい風を呼び起こします。
5月の中旬から6月初旬まで、葉梨川の滝見橋から川沿いに、約1.5キロにも渡りホタルの舞う姿を楽しめます。さらに上流の上大沢では、6月中旬までホタルの舞を楽しむことができます。
毎年5月の終わり頃に開催されるホタルまつり。「白ふじの里」を会場に、屋台や地元農産物を楽しめます。葉梨川沿いには手作りの竹灯篭が並びます。
同じ葉梨川沿いでは、春にはアーモンドの花が咲き誇り、秋には彼岸花の真っ赤な絨毯を楽しめます。
四季折々の自然が溢れる葉梨川を守っているのは、全戸参加の草刈作業。地域のみんなが集まることで、葉梨川の自然とともに、地域コミュニティも守っています。
アーモンドの里づくり
一社一村しずおか運動への取り組みとして、株式会社明治東海工場と協働し「アーモンドの里づくり」を進めています。株式会社明治から贈呈された苗木を葉梨山水会で維持管理し、訪れる人が楽しめる里づくりを進めています。
年に1回、アーモンドの花が咲く3月に開催するアーモンドまつりで、植樹者が苗木の手入れをおこなっています。お祭りで提供されるアーモンド餅は人気の一品です。
アンテナショップ「白ふじの里」
地元で開発した「しょうがシロップ」と「しょうが醤油」。地元産しょうがを使用し、しょうがのおいしさがギュッと詰まっています。
商品は、葉梨川沿いにある地域活性化施設「白ふじの里」で購入できます。この施設ではほかにも、そば打ち体験や味噌づくり教室、農業体験などを行い、地域の魅力を積極的に発信しています。
【「白ふじの里」ホームページ】
http://shirafujinosato.cocolog-wbs.com
静岡県の温州ミカン栽培発祥の地
岡部本郷は、静岡県の温州ミカン栽培発祥の地とされ、県下有数の産地として京浜市場等に出荷してきました。
かつては、みかんを肩に担いで山道を運んだり、索道でふもとまで降ろしたりと苦労が多かったのですが、今では農道が整備され、きれいに管理されたみかん園が広がっています。
ふるさとみかん山は、現況のみかん畑を利用した憩いの空間を創造しています。
本地域の特徴である傾斜地のみかん畑を使い、伝統的なみかんの栽培技術などを展示・保存し、自由に触れられ、楽しむことができるみかん園として整備されました。
人々がリフレッシュし、健康増進に役立つ場となっています。
活気あるみかん栽培とコミュニティ
岡部本郷は、県内温州ミカン発祥の地と言われています。現在もみかん栽培が盛んで、地元JAやスーパーで販売を行っています。
ふるさとみかん山で行われる健康福祉センター「きすみれ」との協働の収穫体験時には、地元みかんを使ったみかん料理が振る舞われ、特にみかんピラフが人気メニューとなっています。
また、みかん収穫体験を生かした、地域のコミュニティづくりをはじめ、東日本大震災被災地への無料配布等、みかんを使って様々な取り組みを実施しています。
農業振興会の活動で地元小学生に農作業を体験させており、お米の種まきから収穫、食べるまでの一連の農作業体験を12年間続けておこなっています。
花餅
花餅は古来、祭典時に用いられた菓子です。新粉皮のもち菓子に紅と緑をあしらい、その姿を花と見立て、神への感謝をこめています。
紅は魔除け、緑は生命力をあらわし、これを食べることで無病息災、五穀豊穣、家内安全となると言われています。立石神社祭典、若宮八幡祭典、六社神社祭典のときに町内の各菓子店で販売されます。
自然満喫! 体験&宿泊 ささま
平成19年3月に児童数の減少から地区唯一の小学校である笹間小学校が、134年の歴史に幕を閉じました。笹間小学校の閉校は、地域のコミュニティの柱を失うことを意味していました。
笹間地区の人々は、地域住民のつながりを失わないために自ら立ち上がることを決意。
笹間地区の住民有志とNPO法人が結集して、平成21年に「企業組合くれば」を設立しました。
「くれば」では、廃校となった旧笹間小学校の校舎を利用した宿泊体験施設「島田市山村都市交流センターささま」の運営を中心に、地域行事の運営や地域活性化活動など、活力ある邑(むら)づくりに積極的に取り組んでいます。
交流センターを会場とする「国際陶芸フェスティバルinささま」は、海外で活躍する陶芸家、若手陶芸家、そして笹間地区の住民が一丸となって取り組んでいるイベントです。
“アート”による新しい価値観をふるさとに根付かせることを目的として、陶芸家道川省三氏を陶芸教室の講師として依頼していたことがきっかけで実現に至りました。
開催時期は、山間の集落は陶芸一色に染まります。
地域特産品の販売
交流センター内に農産物販売所を設け、利用者に笹間産のお茶、シイタケ等を販売しています。
また、交流センター宿泊者の食事の約4割は「ささまふれあいの里」や民宿が提供し、料理には地域農産物が多く利用されており、農家の所得向上に貢献しています。
「ささまふれあいの里」は、中山間地域総合整備事業により平成15年3月に農産物加工・体験施設として整備されました。
20人の女性が参加し、交流センター利用者の食事を作っています。また、この女性たちは、交流センターの臨時職員として、さまざまな体験プログラムの協力者としても活躍しています。
一時消滅しかけた「笹間神楽」
伝統民族芸能「笹間神楽」は一時消滅しかけましたが、昭和43年地元青年団(のちの保存会)によって伝承活動が始まり現在に至っています。
昭和52年からは、地域の子供に伝統芸能が伝えられるようにと中学校の教育活動に取り入れられ、交流センターを練習会場として保存会が指導にあたり、毎年生徒らが神楽を舞っています。
第2回国際陶芸フェスティバルにおいて陶芸家道川氏と笹間神楽が競演したことがきっかけで、平成26年4月にフランスの陶芸展に招待され神楽を舞い、笹間の文化をPRしました。