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平成30年度 知事顕彰邑(3邑)
- 市町
- 静岡市葵区
- 邑の概要
- 藁科川の支流・水見色川沿いに広がる本地域は、上質な本山茶が生産される農業集落で、「一社一村しずおか運動」により、企業と連携して地域内の環境保全に取り組んでいる。
農家の女性有志で「水見色きらく市」を結成し、農産物の加工直売や商品の開発、子供を対象に里山を体感できる「田舎時間」を展開し、都市農村交流に取り組む。地域内には古民家カフェも散在し、移住者の受け入れにも積極的である。
- 評価点
- 傾斜地に茶畑が広がる景観やホタルが棲む豊かな自然環境が保全されている。企業との協働や、移住者による古民家カフェの開設等、新たなコミュニティづくりや田舎体験プログラムによる都市農村交流が図られている。女性が中心となった「水見色きらく市」では特産物販売や商品開発が取り組まれており、古民家カフェなどを含めた地域ビジネスが展開されている。
- 市町
- 川根本町
- 邑の概要
- 良質な川根茶の生産地で、大井川や大井川鉄道、山肌の茶畑が織りなす四季折々の景観を求め多くの人が訪れる。地域では、茶の生産技術の研鑽を行う「ティーサークル徳山」が組織され、川根茶のブランド力の維持向上を図っている。
文化財である「徳山の盆踊」や「徳山神楽」は、地域全体で継承され、「さくらの郷 徳山」を目指した地域ぐるみでのイベント開催や案内看板づくり、農家民宿の町づくり等、地域資源と結びつけた活動に取り組んでいる。
- 評価点
- SLや茶畑、桜、ホタルなど四季折々の景観が魅力的であり、また、ホタルや桜並木などの自然環境を地域一体となって保全している。文化財「徳山の盆踊り」などの伝統芸能は、地域内外の若い世代の参加により持続的に継承され、兼業農家グループによる川根茶品質の維持向上の取組や農家民宿等の観光振興による経済活性化も積極的である。
- 市町
- 浜松市浜名区
- 邑の概要
- 山間部の河川沿いの農地に水田や花木が広がる美しい農業集落で、県西部有数のホタル生息地である。地元住民を中心に構成されるNPO団体が目的別(「川」「農」「里」)にグループを作り、相互に連携しながら、田んぼオーナー制やビオトープ造り、環境学習冊子やガイドマップの制作など多様な活動を展開している。
「鎮玉ハーブ(オリジナル茶)」などの新商品の開発に取り組み、WebやSNS等により積極的に情報を発信している。
- 評価点
- ホタルやタガメなど希少な水生昆虫が棲む豊かな自然環境が保全され、NPOによるビオトープ造りなど遊休農地の有効活用が図られている。教育関係者や移住者など多様な人材の参画により、田んぼオーナー制や環境学習冊子の制作など戦略的な取組を推進している。NPOが運営するWebサイトは秀逸で、地域ニュースをこまめに掲載し、Facebookも活用する等、情報発信力が高い。