平成27年度登録

南条の里(富士宮市)
知事顕彰 平成27年度 知事顕彰受賞
住民が花で描いた“富士山アート”
住民が花で描いた“富士山アート”

畑に咲いた富士山に登りませんか?

鎌倉時代後期の地頭、南条時光公(地元住民は敬意を払い「南条さん」と呼ぶ)が、この地の里づくりに尽力したことに敬意を払い、住民が一丸となって景観を守り、創る活動を中心とした地域づくりに励んでいます。

住民の手で、遊休農地の解消や富士山の眺望スポットを作ることを目的とした取り組みが進められ、3・4月は菜の花、7・8月はコスモスやヒマワリ、10月には“富士山アート”も見事なクッションマムやソバが富士山を彩ります。
また、農地の環境保全活動、廃棄物の出ない環境にやさしい豆腐づくりにも取組んでいます。

毎年10月になると見ることができる“富士山アート”では、耕作放棄地解消と景観形成のために植栽したクッションマムが満開を迎え、畑に見事な富士山が浮かび上がります。これなら、足腰に自信がなくても富士山に登ることができると多くの見物客が訪れます。


「まるごとふじとこ豆腐」と味噌
「まるごとふじとこ豆腐」と味噌

「大豆プロジェクト」と食イベント

廃棄物の出ない環境にやさしい豆腐づくり「大豆プロジェクト」。
その取組で収穫された大豆を活かそうと、常葉大学富士キャンパス社会環境学部によって“まるごとふじとこ豆腐”ほか、大豆加工品として商品化されています。
大豆の旨味を捨てることなく“まるごと”味わえる魅力的な逸品です。

「南条の里 蕎麦まつり」(平成24年から毎年冬に開催)では、耕作放棄地解消と景観形成のために植栽したソバを地域の方々に振る舞います。また、常葉大学富士キャンパス社会環境学部も参加し、協働活動において作った、“まるごとふじとこ豆腐”や味噌の販売もおこなっています。

毎年2月には、地域の酒造会社(牧野酒造、富士正酒造)と牧場(土井ファーム)等で行われる”上野の里まつり”に出店し、”まるごとふじとこ豆腐”も南条の里ブースで販売しています。


常葉大学富士キャンパスとの一社一村しずおか運動
常葉大学富士キャンパスとの一社一村しずおか運動

農地の保全で拡がる協力・調和

農業者、自治会、学校花の会、防災会などの大同団結により「南条の里農地保全会」が発足され、様々な活動に取り組んでいます。
また、常葉大学富士キャンパス社会環境学部とは「大豆プロジェクト」を通じて「一社一村しずおか運動」を進めています。
「南条の里農地保全会」が主催し、平成24年より開催する「南条の里 蕎麦まつり」は、地域住民が集い、舞踊の披露や常葉大学生との交流を育む新たなにぎわいの場となっています。


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